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神さまを見つめるようにボクサーは秤に座り針を見ている

 ラジオ石巻の「たんたか短歌」というラジオ番組で自作を読んで頂けました。パーソナリティの近江瞬さん、岩倉曰さん本当にありがとうございます!そして短歌のラジオ番組が放送102回目を迎えるという偉業を本当にすごいと思っております。

 今回のテーマが「自選一首」だったのでとても悩みました。テーマがあれば選ばれなくても仕方ないと思えるかも知れないけど、自選となると怖いなと思いました。放送の中で近江さんが真野が自選でこの歌を選んだのは意外だったとおっしゃててそれは本当にその通りでした。今まで投稿してた歌とは毛色が違いました。
 
 自分は輪島功一スポーツジムに通っていて幸運なことにデビュー戦から応援させてもらっているボクサーの人がいます。その人が体重を作る姿が今回の歌でした。明確にモデルがいます。ボクサーは体重を合わせてお互いの合意のもと夢を賭けて戦います。努力して負けることもある。人間のかたちはさまざまなのに重さだけを一時的に同じにして競うなんてちょっと信じられないですよね。減量つらいから詩人を選んだとうそぶいた寺山修司の気持ちのほうがわたしは共感しやすいです。

 自選は怖かったけれど勇気を持って戦う人たちを見たので今回の渾身の一首はこれだと思い投稿しました。勇気をみせてくれた人にもらった勇気を返したかった。結果ラジオで読んでもらって本当に嬉しかったです。本当はリアルタイムで聞いていたのですがジムに練習に行ってトレーナーにやりましたって報告してからありがとうございますを言いたくて今この時間になりました。

 今度もジムに、西荻の街に、目を合わせてくれるかたがたからもらった勇気や見せてくれる感情を自分が歌おうと思っています。上井草、下井草ぐらいまで届くくらいのお返しをしていきたいです。(北千住も!)「たんたか短歌」102回目の放送本当におめでとうございます!おかげさまで大変嬉しい日になりました。この一首もTシャツにして着てたたかおうと思います。大変ありがとうございます。



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真野陽太朗
大変ありがとうございます。