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《感想》アガサ・クリスティー著『謎のクィン氏』/第六回「海から来た男」


アガサ・クリスティーについておさらい

アガサ・クリスティーは、1920年代から1970年代まで活動していた作家さん

『謎のクィン氏』は1930年発行の12篇をまとめた一冊

人のいろいろな思い、後悔、感情などの声なき声
クィン氏とサタースウェイト氏は一風変わった方法で協力し解決します

今回その中1篇「海から来た男」の感想です


声なき声:表だって声高に語らない人々の意見(大辞林)


「海から来た男」あらすじ

「奇妙な服を着ていましたから」
「まるで道化師ハーリクィンの衣装のようでしたよ」
崖の上にある白い壁の家 
その庭園の先にある崖っぷちにあるベンチ
そこでバッタリ会った男の言葉に
クィン氏のことを思い巡らせるサタースウェイト氏
話の流れで男のこれまでの人生話を聞くことになりますが…

ちょっと補足…イタリア喜劇に出てくる道化役の名前が“ハーリクィン”

サタースウェイト氏はクィン氏と初対面の時からクィン氏に道化師のイメージがあるようです

だからサタースウェイト氏には光の加減によってはクィン氏が道化服を着ているように見えたり 顔に仮面をつけているように見えたりしているのですね
(そんな描写がちょいちょいある)

クィン氏のモデルについては こちらに書いてます よろしければ見てください↓


「海から来た男」感想

クィン氏が“死者”について語るところがちょっとだけ怖い

これから2人がどういった事件に関わりどうなっていくのか

クィン氏は最後どこへ戻っていったのか…

少し不安が残る
でも、どうなるのか見届けたい
不思議な感情が残りました



「海から来た男」感想(※ネタバレあり)

サタースウェイト氏が話相手に崖の上の白壁の家に行くよう勧めるときの会話がさりげなさを装ってていい

きっと「崖の上の白壁の家に行ってごらんなさい。そうすれば…」なんて野暮なことは言いたくなかったんじゃないかな


勝手にアガサ・クリスティー祭り中

9月はアガサ・クリスティーの誕生月です
勝手にアガサ・クリスティー祭りと称してアガサ・クリスティー作品の感想をいつもより多めに投稿挑戦中です


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