マニアフェスタはマニアにとっての安息の地、安らぎの場
マニアフェスタというイベントをご存知だろうか?
多種多様なマニアが集う、それこそマニアックなイベントである。
その種類は、シャッターや小屋、廃墟の写真を撮り集める人から、万博やソーセージキャラ、美少女着ぐるみや楽器などありとあらゆるマニアが集結したイベントである。あまりにも多様なマニアが集い、一言二言では説明つかないほど混沌とした、しかしながらも明るく活気あるイベントに出向いてきた。
このイベント、今回で実は4回目であり、筆者も過去2回は一般参加者として楽しんでいた。
毎度毎度参加してみるごとに、新しい顔ぶれも見えるから非常に楽しいと同時に、新鮮な驚きを与えられる。
恐らく、マニアな趣味がない方々がこの記事を読めば何を言っているのか、何を楽しんでいるのか理解できないだろう。小屋やシャッター愛でて何が楽しいのか? 街角のたぬきや配管を見ていて何の意味があるのか?
きっと、そういう疑問を抱くだろうし、人によっては疑問どころか「ふ〜ん」と関心すら示さない人もいるかもしれない。
しかし、我々マニアはそれらが視界に入ると脳が反応してしまうのである。
何気ない風景に情緒を感じ取り、その侘しさ、その対象を含めた情景から美しさすら感じとれてしまうのである。
そんな感覚を備えてしまった有志たちが集ったイベントこそが、マニアフェスタだ。
マニアにとって面白くないわけがない。
ちなみに、筆者のマニア感覚を解説した記事はこちらだ。参考までに。
このマニアの祭典、マニアにとっては非常に居心地がいい場所であった。
やはり、誰も彼もが何か(特殊なネタを)を持っている。話していてつまらない人間がいない。
そののめり込み具合が、自分の領域でない趣味でもなぜか深く頷けるものばかりであり、話が盛り上がる。楽しい。
ちょっと話を振れば、待っていたとばかりに解説が始まるのだが、これがどれも聞いていて興味を惹かれるものばかりだし、皆徹底的に追及している人だから中途半端な話がない。感心して頷いてばかり。
今回、着くのが遅かったので話しかけられた人が少なかったのだが、どの人たちとも、迷惑だったかなとこちらが恐縮してしまうほどにちょっとした時間を奪ってしまう格好になってしまった。(申し訳ございません)
もっと早く来てじっくりと会場を巡るべきだったかなと反省してしまう。
さて、以下筆者が巡れた幾つかのサークルさんを紹介しよう。
さて、
魚肉ソーセージとおじさんマニア 『魚肉界の紳士 魚肉さん』
某デパートに出展していたら、関係者がソーセージ会社と繋いでくれてコラボが実現したとか。
魚肉おじさんがソーセージ化したのである。
マニア同士の人脈やコラボは時に驚異的なパワーを見せるから恐ろしいし、見ていて楽しい。
クレイマニア 『koneru』
非常に繊細な作り。粘土でどうしてここまでできるのかと。
好きなことを追求しているうちにここまでのレベルになったとか。
好きを追求することの大切さがよく分かるし、好きを追求してきた人たちの集まりということもよく分かる。好きほど尋常なエネルギーを出すものはあまりないだろう。
空想地図マニア 『タナザキテ』
お馴染み(?)架空都市多奈崎市の地図をはじめとしたグッズを売っているサークル。
驚くほどに細かい設定が施された架空都市。
本当に実在しないの? と聞きたくなるくらい。
しかし、実在はしない。
筆者、人口減少に悩む多奈崎市の活性化でサークル主と盛り上がってしまった。
実際しないのに……。
万博マニア 『マセキ堂』
写真じゃ分からないかもしれないが、この太陽の塔は動く。
着ぐるみである。
何故太陽の塔の着ぐるみ??
お馴染み、ひょっかめさんの三人も会場で出合えました!
(左から、ラプトル、シャウラ、おきち)
この子たち、ファッションにもこってるから、見る度に楽しめる。
また、以下Twitterに上げた動画で紹介。
架空CMのキシリ徹さん。
結構ポップな歌もあって、聴いてる人はノリノリ!
キシリ徹さんはyou tube にもチャンネルを持ってますのでチェック!
特殊弦楽器デザイナー きーおす氏
このギターは、なんと2、3年かけて手彫りで作ったとか。
普段は海外で展示されてることが多く、なかなか日本では展示されてないそうです。
たまたま日本に戻ってきて、展示されたのがマニアフェスタというシチュエーションはマニアにはたまらないですね。
そんな貴重な作品が、マニアフェスタという異空間にあったとは。
この方は、話を伺えば伺うほど驚きを隠せないでいました。非常に多彩な人で、どれもハイレベルの世界にいそうです。思わず、「レオナルドダヴィンチか!」と突っ込んでいました。
ギターを作るだけでなく、ダイナミックなギターのデザインもやってるし、本職は全く関係ないもの。
その上、学生時代は野球・フットサル・バレーをしていたとか。なんでもありだな、おい!
まだ二十代だし、可能性ありすぎる。
今後の活動に瞠目せよ!
ピカ銃マニア よた氏のコレクション。
一見、ただのおもちゃのようにも見えましたが、思わず足が止まって話を聞いてしまいました。このヒカル銃、どれも海外のおもちゃだそうで。もう手に入れるのは難しいそうです。
いかがでしょうか。筆者が見てきたマニアを紹介しましたが、これはほんの一部。他にも多くのマニアが会場を盛り上げていました。
誰も彼もが、『好き』を追及していて非常に輝いている人たちです。
クレイマニアの人だけでなく、会場では他のマニア何人かと話したのですが、やはりどの人も好きを本気で追及していて、それがクオリティを出すのには非常に重要なポイントになっているのが分かりました。大好きだからこそ、その趣味にのめり込み追及しようとする気持ちが強く湧いてくるのでしょう。
そういう、好きを追求することは、人生を充実させる上で大切なはず。
だからこそ、普段の趣味だけでなく仕事もまた好きを追及できれば人生の充実具合が断然違ってくるのでしょうね。
皆さんも、仕事と何気ない生活で終わる退屈な日常と感じていたら、こういうマニアの世界を覗いて好きとは何か考えてみませんか。
何かが開いて、人生充実するかもしれませんよ?
しかし、このマニアたちが本当に羨ましく思えてきますね。
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