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Kindle出版の呼び声#3、売れ筋ランキングに載ろう

 こんにちは。黒崎江治です。気取ったサブタイトルはやめにしました。

 つい先日、新作小説『伊勢佐木マスカレイドスクウェア』を発売しました。ごく近い未来の伊勢佐木町を舞台にしたバイオレンスアクション。伊勢佐木町は『龍が如く』『LOST JUDGMENT』シリーズに登場する伊勢佐木異人町のモデルとなったことでもお馴染みですね。そうでもないか。

 今回はその宣伝も兼ねて記事を書きました。どちらかといえばKindle出版したい・興味がある人向けです。あんまりノウハウ的なものではないんですが、簡単には得られない知見として参考になるかもしれません。 

 まあとにかく『伊勢佐木マスカレイドスクウェア』を発売したわけですが、11/1時点の売れ筋ランキングでは、3カテゴリで1位、Kindle本全体では99位を獲得しています。いぇいいぇい。

こんな感じ

 ですが実はちょっと誇張があって、上記は無料になっているKindle本(以下、無料本)のみのランキングなんです。

 まず前提として、Kindle Direct Publishingでは基本的に値段をゼロ円に設定することができません。

 ただし、一定期間のうちに5日間だけ無料キャンペーンを打てます(プライスマッチという仕組みもあるんですが、ここでは割愛)。

 要するに有料本が基本で、無料本は数が少ない。=ランキングの上位に食い込みやすい、という仕組みになってます。現役バリバリの小説家が書いてるベストセラー本と戦わなくていいですからね。

 ライトノベルやボーイズラブのカテゴリはわりあい激戦区ですが、そのほかは割と過疎ってるので、1日10ダウンロードぐらいで、無料本×カテゴリの1位になれます。それくらいならSNSで宣伝したり、知り合いに読んでくれるよう頼んだりすれば可能でしょう。ランキングの上位にいればそれなりの露出になるので、さらにダウンロードされるチャンスがあります。

 ランキング上位になったら、SNSや商品の概要欄でこういう記載をすることもできますね。

【Amazon 売れ筋ランキング 3カテゴリで1位獲得!(11/1時点)】
ミステリー・サスペンス・ハードボイルド  カテゴリ1位
SF・ホラー・ファンタジー         カテゴリ1位
経済・社会小説              カテゴリ1位

 有料本と区分が違うのに上みたいに謳うのはちょっと不誠実に感じるので、私はやってませんが……。国体予選会と同会場で開催されていた記録会に出場して3位を取った同期が、就活のときに国体3位とアピールしていたのを思い出します。

 より順当で地に足のついたマーケティングの方法としては、以下のような感じになるでしょうか。

➀無料キャンペーン中にSNSで宣伝して露出を増やす
➁ランキングに載って露出を増やす
➂無料で大勢に読んでもらい、レビューや他作品の購入を期待する
④新作を出し、①~➂を繰り返して販売数と知名度を伸ばしていく

 ➁がなくても成立はしますが、ひとつの加速装置にはなるかなと思います。SNSのフォロワーや横のつながりが少ない場合は特に。

 無料キャンペーン期間が終了すると載るランキングが変わり、そのまま埋もれてしまうかもしれません。それでもKindle本の無料キャンペーンは90日ごとに実施できるので、上記のサイクルは何度でも回すことができます。

 というわけで、Kindle本売れ筋ランキングのちょっとした裏話(というほどでもないか)でした。露出や売り上げの最大化は、運も大いに絡む悩ましい仕事ですが、出版社に頼らずやっていくためには、避けて通れない作業かと思います。がんばりましょう。

 以下宣伝。

 Amazon 売れ筋ランキング 3カテゴリで1位(11/1時点)を獲得した超話題作はこれだ!


 2038年の横浜、伊勢佐木町。犯罪者の制圧を生業とする沖田とヒバナは、人々を暴力に駆り立てる〈白い羊〉が同業者の死に関わっていることを知る。しかし銃とチェンソーで切り開いた道の先は、悪意と毒がわだかまる窮地だった。ふたりは伊勢佐木町きってのアドレナリン中毒者に命を握られ、無謀な任務を強いられる。その一方で考えることに飽いた人々は、陰謀と暴力のスクウェアで狂おしく踊り―― 

【あらすじ】

 
 表紙は自作ですが、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をパクリスペクトしてます。


 今回は以上です。執筆とマーケティング頑張りましょう。


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