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【乗車レポ】三半規管弱者、コトバスの高速夜行バスに乗る【福岡⇔高知】
こんにちは、毎日暑いですね。いかがお過ごしでしょうか。
まだ梅雨も明けきらぬじめっとした季節ではありますが、急に高知行きたいってなったので行ってきました。ダメだ……今の私は、疲れている!! 疲れていると旅に出たい。でも今回は諸所の事情があって夜行バスの旅となりました。
なんと、夜行バスに乗るのは大学生ぶり。約うにゃうにゃ……年ぶりくらいです! なんだかあまりにも久しぶりの体験だったので、忘備録程度に書き記しておこうと思います。ここで語る私の条件や状況と似たような方、これから夜行バス乗ってみようかな~という方のご参考程度になれば幸いです。
とにかく時間と金がないけど旅行はしたい
改めて、今回の旅行では高速夜行バスを選択しました。なぜかというと、時間とお金がなかったからです。もう本当に、シンプル今回はそれだけが理由でした。う~ん、お金そんなに使えない。でも出かけたい、出かけよう。どこに?
このもやもやを抱えていたタイミングで、高知県高知市にある「高知城歴史博物館」で開催中の企画展『武家の服飾―山内家伝来装束の世界―』を知ったのです。めっっっ……ちゃ行きたい!!! ワンチャン、四国なら時間をかけずに行けるのではないか……?
超弱三半規管が選ぶ公共交通機関
限られた日程と金額の中で旅行に行くことを決意したわけですが、問題は交通手段。飛行機、新幹線、在来線、バス、船……公共交通機関はいろいろありますが、それぞれかかる時間と費用が変わってきます。
交通手段を選ぶ時、私は同時に留意すべきことがあって、それは「三半規管が超弱い」ということ。中でもバスと船に対しては人類最弱の部類なので、これまで旅行の時は自分がなるべく快適に過ごせるものを選択してきました。それでも新幹線だって酔うし、本当にひどい時は自分の運転でも酔うし、ソニックとの相性は最悪です。
一番酔わないのは何故か飛行機。でも、今回は高知なので飛行機を使うほどでもないでしょう。普段であればレンタカー(マイカーを持っていないため)を選択するところですが、節約できるところは節約したいし、何より時間はかけられない。宿泊もお金をかけられない。もういっそ出かけるの止めたら? と思わなくもない久々の縛りプレイ旅行計画です。
そこでいろいろと検索していたところ、ふと夜行バスの文字が目に留まりました。普段なら最初から選択肢にない手段です。酔うから。
私「高速バス……結構安いな……?」
夜行バス【コトバス エクスプレス】の選択
コトバスエクスプレスは、香川・徳島・高知・愛媛の四国四県と、東京や名古屋方面を結ぶ高速バス・夜行バスです。
お客様の安全を最優先としているため、目的地に到達するまでにある程度の長い時間がかかることになります。そのため、高速バス・夜行バスには、お客様のご負担を可能な限り軽減するために様々な工夫や取り組みが求められています。特にコトバスでは高速バス・夜行バスでの高い快適性を実現するべく、様々な工夫を行っております。
コトバスは、四国で初めてISO39001(道路交通安全の国際的な規格)の認証を受けたバス会社です。お客様を目的地まで安全にご案内することにかけては、絶対の自信があります。
福岡県内からの高速夜行バスで目に留まったのはこちらの『コトバス』さん。調べてみたら関東都心部や関西方面からもいろんなところへ便が出ています。例に私が行きたい日程で便があるか調べてみたら……なんと、あった。
![](https://assets.st-note.com/img/1719974319248-9DhcXWUZvu.jpg?width=1200)
シートの種類は『プレミアム3』、3列独立型でコトバスさんの中では一番ランクの高い席のようでした。
おまけに、私が乗りたい日はコトバスの日という「毎月5日・10日出発は普通運賃の半額」になるという驚異の価格帯。通常適用される割引には「早割7」や「早割21」などもあって、こちらもかなりお安いんですがコトバスの日は段違いに安い。5日、10日だけなので出発日しか適用できませんでしたが、それでも単純に往復交通費から数千円浮くことになります。
最後に夜行バスに乗ったのは、確か大学生の頃でした。大阪の友達のところへ行くため、都内から乗り込んだのですが……あの時はひどかった。足はパンパンに浮腫んでヒールが履けないほど痛くなってしまったし、隣の人との距離が近く緊張してほとんど眠れませんでした。夜行バスあるある悩みっぽい。
しかし、今はもうちょっと知恵がついていますから、足のむくみもある程度はどうとでもできそう。独立シートだから少なくとも左右を気にする必要はなさそうだし、何より安いんだよなあ……。時間はかかりますが、夜の移動であれば結局寝てるだけだし、宿泊費も浮いてきます。
私「乗るか……高速夜行バス!」
高速夜行バスに対する前準備
腹が決まったのであとはさっくりと準備をするのみでした。
公式サイトから予約をし(仲介サイトを挟むと手数料などが余計にかかるため、必ず会社の公式サイトからやっています)往復料金を支払うだけ。今回はコンビニ支払いを選びましたが、勿論カード決済なども選べます。コンビニ払いにしたのは、領収書を紙で欲しかったからというのがありました。(何かあっても、この紙があればバスに乗れる)
夏の臭い対策アイテム
さて交通手段は決まりましたが、季節は夏。いくら独立シートとは言え、前後左右に人がいることに変わりはありません。間違っても自分自身が悪臭をまき散らす害悪にだけはなりたくない、と湿気ばりつよシーズンを過ごしていて思いました。
おまけに、本当ならお風呂に入ってから夜行バス乗り場まで行きたかったのですが、当日はなんと夜まで仕事。仕事終わりにすぐさま電車に乗って移動しないと、バス停車の駅までもたどり着けない(※電車がなくなるから)という危険をはらんでいました。到底風呂に入っている時間などありません……。汗まみれ悪臭まみれの自分は相当遠慮したいので、せめて周りの迷惑にならないようにと整えていった持ち物が以下となります。
・デオコ ボディクレンズシート(ボディシート)
・Ag DEO24 デオドラントスティックDX(デオドラントスティック)
・ゴミを入れるビニール袋
マジで汗のにおいがしないと噂の『デオコ ボディクレンズシート』はさらっとした拭きごこちで、ほのかに甘い、いい匂いがする……。
年齢とともに減少する甘い香りの成分「ラクトン」を含有する香料を配合。スウィートフローラルの香りです。さらに、うるおい成分ビタミンC誘導体を配合しています。
若いうちはオートで分泌されていた「若い女の子のいいにおい」が、加齢とともに無くなる=つまり加齢臭になる という悲しい事実をふき取ってくれる青いパッケージ。普段使いするにも36枚入ってコスパ十分。汗のしみ込んだタオルを一日中持ち歩くのとか嫌なので、ふき取りシート好きです。捨てるほうが衛生的。なので、ゴミを捨てるためのビニール袋はけっこう持っていきました。汚れた服なども入れられるのであると便利!
そして「Ag DEO24 デオドラントスティックDX」。多分悪臭対策に奔走している皆さんの間では超有名なこちら。ストレスからくる悪臭にも効果ありという銀の力は伊達じゃない。
実はこのスティックタイプ、初めて使ったんですが個人的にスプレータイプより使い勝手が良いと感じています。密着具合が違うというか、スプレー噴射した時の「当てたかったところにピンポイントに当てられず何度も繰り返す」みたいなことにならなくて(私のやり方が下手)脇や胸元にするっと塗れるのが良い。背中は流石にスプレーかな……と思うんですが。これからはこっちのスティックタイプをリピしちゃうな……!
臭い対策のメインであるボディシートやデオドラントスティックは持っておくだけでとにかく心が安らかになります。私はめちゃくちゃ汗っかきなので、とにかく夏場欠かせないアイテムなんですが、夜行バス乗車前後にも大活躍でした。おかげで汗のべたつき不快感などはかなり軽減できたと思います。
夜行バスをできる限り快適に過ごしたいアイテム
・バスの中で着る服一式(キャミソール、カーディガン、ハーフパンツ)
・寝ながらメディキュット(着圧ソックス)
・蒸気でホットアイマスク(無香料アイマスク)
・マスク(乾燥、感染症対策)
・ネックピロー
・ル・マイルド ミスト化粧水(化粧水スプレー)
・アベンヌ 薬用ハンドクリーム
・イハダ 薬用バーム(フェイス用バーム)
・ビフェスタ ミセラークレンジングシート エンリッチ(化粧落としシート)
・ネイチャーコンク 薬用クリアローション(ふき取り化粧水)
・使い捨ての紙スリッパ
「バスの中で着る服一式(シャツ、ハーフパンツ)」は、とにかく自宅のベッドと違う環境下でいかに体を休めるか、負担をかけないかということを考えて「しっかりしてるけど楽なもの」を選択。それが今回はユニクロ夏の定番『リラコ』と『エアリズム』です。
リラコの色が濃いタイプは透けないし、エアリズムキャミもブラカップ付きのものを選べば快適。バスは過分に冷えたり乾燥する可能性があるため、元々夏用の長袖カーディガンを羽織る予定でしたし、私にはこれで十分でした。とにかくジーンズや外出用のワンピース、スカートなど着たままゆっくり寝られるかい!! という我が儘アラフォーは見栄えより楽を取りました(笑)どうせ誰も見てないです。
この延長で「快適さ」に特化した持ち物が着圧ソックス、アイマスク、マスク、ネックピローなどです。
マジでメディキュット履いておいてよかった。翌朝のむくみ、ゼロ!!! 感謝しかないです……。あと薄手でさらっとしていて、きつくなりすぎないのも良いところ。足元の冷え対策にもなりますし(でも足の指先は出ているから暑!! と、なりにくい気がする)寝ると人間は体温が下がるので、一挙両得な感じで本当に助かるアイテムです。
アイマスクやネックピロー、喉乾燥用にマスクなどは勿論、好みが分かれるところですし正直ネックピローとか荷物になったりもするので(今は折りたためるタイプがあるのでそれなら良いかも)私はそれでもここまでやって体の疲れが軽減できて良かったと思ってます……多分、ここまでしてなければもっとグロッキーで帰宅していた。
紙スリッパもですね。今回、私はサンダルで行ったんですが着圧ソックス履くし靴を脱いで横になりたかったんです。でも地面に足が付くのも嫌だし……というわけで、ビジホへ泊った際などに余って持ち帰ってきていたペタペタのスリッパを持って行って履いてました。楽!! 捨てられるし便利です。
あとの基礎の基礎化粧品みたいなものたちは、前述したとおり仕事の関係で風呂に入ってからバスに乗れない&車内の乾燥対策で持ち込みました。正直やりすぎだったと思っている。荷物がとにかく重くなる。めっちゃ使ったんですけどね……。
コスパ良すぎて不安になる「ル・マイルド」のミスト化粧水。旅行の化粧水これ一本で昼夜足りると思ってもいい。しっとり保湿高めでこれ噴けばバスの中の冷房にも負けない顔作れる。化粧直しにも使えるよ!
とどめに「顔に塗ればなんとかなる」と思ってるのが、このイハダの薬用バーム。マジですごい。とにかく肌荒れをどうにかしたいって時に絶対的信頼を寄せている。生理前後や旅行の際によく使っています。サイズもコンパクトなので持ち歩くのに邪魔にならない。
当日の乗車
さて当日です。学生以来の夜行バス、果たして……。
コトバスさんの場合、乗車前に運転手の方が名前と行き先を一人一人確認してくれていたので、かなり丁寧に感じましたし間違えることもなさそうでした。特に何か領収書やスマホの予約確認画面を見せるということもなし。
着替えはバスに乗り込む前、駅の着替え可トイレで整えてきました。その際に化粧なども落としておきます。どうせ夜だし。飲み物は事前に購入して常温にしておいた水(ペットボトル500ml)と、やっぱり蒸し暑くてどうにも無理だったので冷たい紅茶のペットボトルも用意……。
コトバス プレミアム3シート(福岡⇔高知間)の使用感
・Wi-Fiが利用できる→……はずだったが、私のiPhone15は何故かうまく繋がってくれなかった。やり方が間違っていた可能性大。
・コンセントは付いていた。充電器挿せる。
・トイレ付なので万が一の時も安心。
・そのトイレはとても綺麗で良かった! 座席から一段低い位置に造られているので、深夜でも音を気にせずよくて嬉しい。
・シート上部には柔らかめ素材の枕部分があって、好きな位置に合わせられる。→でもめっちゃ首痛くなった。ネックピロー途中から出した。
・座席が3列の内、中央だった場合は頭上に荷物置き場がないので足元、もしくは左右棚上のどちらかへ置くこととなるが、声かけなきゃなので気まずいかも。
・座席シートはめちゃくちゃ倒せて足が伸ばせる。が、後ろに人がいる場合(後ろの人がまだ倒していない場合)は声掛け必須。なぜなら絶対後ろの人にぶつかる前後の狭さなので。後ろの人も倒し切っていたら問題ないかも。
・3列独立とは言っても、前後左右かなり狭い。特に男性の体格はきつそう。列と列の間は人が1人、なんとか通れるくらいで余裕はない。大きい荷物やキャリーケースは小さくても絶対預けたほうがいい。
・足元部分も本当に自分の足、よくて貴重品入れたカバン置く程度しかない。
・座席1つに1人分の薄いブランケットあり。地味に嬉しい。
荷物については、中央列の場合、自分の足元へ置くか、抱えるかしかないのですが、正直抱えるのは絶対難ありだと思いました。想像よりだいぶ狭い。私は身長152センチくらいしかないんですが、それでも座った時「余裕はない」と感じました。大きな荷物は思い切ってトランクへ預けるのが一番ですね……貴重品や壊れ物は除くとしても。
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カーテンは付いてて仕切れるんですが、絶妙に短くて完全には閉まりません。前の席から引っ張ってくればぴったり閉まるのですが、そうなると前の座席の人は隙間が空いてしまう……。早い者勝ち感ありました(小心なので相手の席に隙間を作ってまで引っ張る気になれず)
途中の立ち寄り~到着
PAは数か所寄った様子だったんですが、あくまでも運転手さんの交代兼休憩のための停車で乗客は降りられなかったり、降りられる場所でも私は動けず(うとうとしてだるかった)結局一度も降りることはありませんでした。それに、やっぱりバスの中にお手洗いが付いているのでわざわざ降りなくても問題なしだったというのもあります。
また、福岡↔高知線の場合、香川県丸亀市にあるJR宇多津駅南口南で一度乗り換えを挟みます。福岡からの行きは朝方に、高知からの帰りは0時回る直前くらいの時間でした。朝はいいとして、夜のほうは地味につらい(笑)22時前に乗車して、0時前に乗換ですから……頑張って起きてないとと思ってしまった。(運転手さんがかなり注意して確認してくれてるみたいで、おそらく乗り換え忘れるということはないんでしょうが……)
ちなみに、乗り換えに当たっては高速バスからシャトルバスに変わります。帰りの場合は逆。シャトルバスのほうは普通の大型観光バスと言う感じで、お手洗いなどはついてませんので高速バスのほうで済ませておくことをおすすめします!
バス酔いはどうだったのか?
結論から言うと、あんまり酔いませんでした。やったね! 「あんまり」なだけなので、酔いそう……と感じた瞬間は何度かあったんですが。酔い止め飲んでなかったけど行けたので、そんなに大きな縦揺れなどは感じていなかったのかな……? それよりも何度も言うけど狭さのほうが気になった。足は伸ばせたけども! バス酔いは平気でした。
まとめ
弾丸バス旅行のわりにバスを快適に過ごすためのアレコレでかなり荷物過多になっていましたが、その甲斐あってか当初心配していたよりは元気に行って帰ってくることができました! やっぱりメディキュットの力は偉大。それにバスも狭いとは言え、かなり座席を倒して横になれたのも助かりました。バス、なかなかええやん。
「やっぱりね」だった部分は、自分がたいして睡眠を取れなかったこと。特に行きはウトウトまで行くんですが完全に寝落ちることができなくて、ここまで準備しても駄目だったか〜という感じ。帰りは流石に体の疲れが勝ったたのか、シャトルバスから高速バスへ乗り換えた後はすっと寝落ちました。常に眠い旅でした(笑)
余談なんですが、福岡→高知路線より、高知→福岡路線のほうが人が多くて驚きました。小倉で降りた人はごくわずかだったので、みんな福岡まで行くんだ……と思いましたね。あと福岡行きは男性も半分くらい乗ってたのかな?(高知行きは女性しか乗っていなかった)曜日や月の関係もあるんでしょうが、行きと帰りで人の入り具合がかなり違ったので今後も使うことがあれば参考にはなりそうです。
久しぶりに乗った高速バスでしたか、なかなかいい経験になったなと思います。でも私の場合は3列シートで「過ごせる」ぎりぎり。多分一番ランクの低い隣り合ってるシートとかだと、きつさが違うだろうなとも思ったので、高速バスはランクのいいやつに乗れ! ですね(笑)
長くなりましたが、ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
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