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写真のような写実的なCG画像を生成する技術

タイトル画像の写真は、こんな瓶を撮影した写真… ではありません。
3DCADでつくった形状データから、写真のような写実的なCG画像を生成する技術 フォトリアリスティックレンダリング技術で作成したCGです。

商品開発をしているときにつくられる3DCADデータ。この3DCADデータは、様々な活用ができます。
その中の一つが、フォトリアリスティックレンダリング

フォトリアリスティックレンダリング:
写真かCGか見分けがつかないような写実的なCG画像を生成する技術複数光源、陰影、カメラフォーカス、ハイライト等の自然界に忠実な光の計算を行い、実対象を目の前でみているようなスーパーリアル表現が可能です。

大量の計算を必要としますが、アルゴリズム進歩、プロセッサ性能向上等により、短時間で1画像のレンダリングが可能となりました。

モノをデザインするプロセスにおいて、「未来イメージを共有する」ことはとても重要なことです。特にクライアントやチームメンバーとのコミュニケーションを円滑にすすめるためには、リアルなビジュアルが欠かせません。

3年前との比較

日々実験はしているのですが、3年ぶりに同じデータでレンダリングをしてみました。私のスキルが向上したのか(と信じたい!)…アプリ側の設定が向上したのか、よりフォトリアリスティックレンダリングができるようになってきました。

2021年のレンダリング
2024年につくった、3Dレンダリング ガラスの反射がよりリアル!
参考までに:SOLDIWORKSで作っている時はこんな感じに見えています

フォトリアリスティックレンダリングをするアプリは数々あり、Keyshotが有名です。私は、3DCADをSOLIDWOKRSを使用しているので、レンダリングに活用しているのは、SOLIDWORKS Visualizeです。

フォトリアリスティックレンダリングをするには、3DCADデータに
①素材をあてはめ、仕上などのマテリアルデータを設定する
②自然光や環境光など の設定をする
③露出や被写体震度を含めたカメラ設定をする
④レンダリングさせる解像度をきめる などをおこなうことで、
写真のように表現されたデータをつくることができます。

プロジェクトでの効果

実際に私が手掛けたプロジェクトで、フォトリアリスティックレンダリングを活用することで、次のような効果があります。

  • 試作モデルもない状態で、色や素材感などをクライアントにリアルに伝えることができ、デザインの合意を得ることができました。

  • こんな部屋においたらどんな雰囲気にみえるだろう。のような、製品イメージを実際の使用シーンに近い形で表現し、製品開発の方向性を明確にすることができました。

私たちのデザインプロセスにおいて欠かせないツールとなっています。
モノや商品のデザインの品質を高めるために、皆さんもぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

よろしければサポートおねがいします。サポートいただいたらとっても嬉しいです!