潮風公園からの富士山
品川区飛び地から見る港と富士
お台場海浜公園からの富士山はいかがだったでしょうか? お台場は港区と江東区、そして実は品川区の部分もあるんです。それが今回ご紹介する「潮風公園」です。公園の真ん中を首都高湾岸線が貫いており、北と南のエリアに分かれています。
2022年2月現在、北エリアは東京五輪会場の解体工事をしており閉鎖中ですが、南エリアは入れます。最寄駅はゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル」駅です。東京国際クルーズターミナルは、2020年、潮風公園の南側にできたばかりの客船埠頭です。
潮風公園は富士山側が東京港の航路で開けており、どこか見える隙間はないかと探してみると・・・ありました。1番の展望スポットである噴水広場のデッキから、富士山がよく見えます。冬だったせいか噴水と言いながら水は出ていませんでしたが。噴水と富士が絡むともっと面白いでしょうね。
富士山の右に見える高いビルは、対岸の品川区東品川3丁目にあるラグナタワー品川です。凸の字の建物が特徴的です。左に見えるのが、こちらの方が近いのですが品川シーサイドレジデンスの一部です。
この二つのビルの間にはちょうど富士山方向に道路が走っており、富士山手前の丹沢あたりもかなり裾野まで見えています。また東京港航路が間にあるため、時折船が通るのがアクセントとなっていいです。客船などが通っているときに撮影したいですね。
公園のホームページや現地の展望案内板にも富士山の写真が掲示してあるので、ここから富士山が見えるのは公園管理者はわかっているようです。しかしどうも設計時には考えなかったようですね。
というのも、この富士見ポイントである噴水広場から「水と緑のプロムナード」という気持ちのいい広い道が伸びているのですが、富士山ビューのラインと微妙にずれ、遊歩道の先に富士山が見えないのです。なんと勿体無い!!
広場と遊歩道の位置を少しずらせば、公園に入った人々はすぐにその先に富士が聳えているのをみることができたでしょう。ただもっと大きく言うと、湾岸道の東西に伸びる向きが富士山ビューラインとほんの少しずれているため、潮風公園内部だけの微調整では厳しい部分もあります。
しかしお台場地域の東西道路のラインを富士見ラインに揃えたら、なんと素敵な街区になっていたでしょう! 臨海副都心中心部のシンボルプロムナードからは間違いなく富士が見えたでしょう。ああ残念。江戸の人に学んでもらいたい。
現在は入れない北エリアの夕陽の塔あたりからも富士山は見えるようです。工事が終わったら確認に行きたいと思います。
さて富士山が見えなくなってしまう道を歩いて東京国際クルーズターミナル駅まで行くと、駅に登るデッキからは富士山がよく見えました。地上とは言い難いですが、船の科学館内の灯台などと絡んで面白い景色です。