「原宿発祥之地」
公式地名から消えた「原宿」を惜しむ
★ジャンル【地名】
★場所 渋谷区神宮前3-8-9
★最寄駅 東京メトロ外苑前駅もしくは表参道駅
これまでの23区発祥の地一覧
★碑文
特になし
★解説
外苑西通りの「キラー通り」と呼ばれる部分に面するワタリウム美術館の裏にある妙円寺門前に石柱が建っています。
この碑は1967年の住居表示実施で「原宿」という地名が消えたことを惜しんで、地域の住民が昔の「原宿村」の中心地であるこの寺に置いたものです。ですから「原宿」という名の由来が何かあるとか、妙円寺と関わりがあるということではありません。
「原宿」というと、「新宿」や「渋谷」ほどの繁華街というイメージはありませんが、戦後の若者文化を発信し続けている街として、全国的にも知名度が高いと思います。しかし意外にもその名がついた公式地名は現在存在しないのです。現在の住居表示は全て「神宮前」です。
これは住居表示を実施するにあたり、原宿の南にあった旧穏田(おんでん)村の地域も同じ町名にすることとなったのですが、その際双方の地域とも「原宿」「穏田」の名を残したいということで折り合えず、結局どちらの名も残さない「神宮前」で決着したという経緯があります。すぐ西が明治神宮で、地域の中心をその「表参道」が貫いています。
しかしJRの駅名は「原宿」のままで、「原宿警察署」などもあり、「ラフォーレ原宿」など商業施設では相変わらず「原宿」が幅を利かせています。ただ印象ですが、「原宿」が残るのは旧原宿村の中でもJRの駅寄り、旧渋谷
これより有料です。以下には記事全文のほか、写真、地図、関連情報リンクなどがあります。ご購入いただく場合、この記事だけで100円お支払いいただくより、マガジン「東京23区発祥の地めぐり」全体を500円でお買い上げいただく方がお得かと思います。最終的に数百本近い記事をご覧になることができます。よろしくお願いします。
記事がよいと思っていただけましたら、お気持ち、よろしくお願いします。