「放送記念碑」(ラジオ放送発祥の地)
日本のラジオ放送、発祥の地
★ジャンル【産業】
★場所 港区芝浦3−3
★最寄駅 JR田町駅
これまでの23区発祥の地一覧
★碑文
「人間は真理を求めて永遠の行進を続ける。大正十四年三月二十二日、午前九時三十分、この一隅から発せられた、「JOAK」の放送電波は、ここに三十年を経て、日本全土を覆い、広く世界を結び、今やまさに、聴く放送から視る放送え(ママ)と画期的飛躍を遂げるに至った。このときこの地に立って、我々は、そぞろに先人の情熱を想起せずにはいられない。この情熱は時空を超えて、我々と共に生きつつあり。更にあとに続く人々の中に永久に躍動して、人類の幸福と社会の進歩とに貢献するであろう」
碑後方の解説板
「ここは大正14年3月22日わが国最初の放送電波が発せられたゆかりの地です。東京放送局が、当時ここにあった東京高等工芸学校の図書室を仮放送所としてラジオ第一声を送り出しました。この放送発祥の地に、放送開始30周年を記念して「放送記念碑」を建立したものです」
★解説
JR田町駅芝浦口(東口)を出て、右側の階段下にあります。敷地としては東京工業大学付属科学技術高校の一部です。
碑の文章はやたら格調高くて肝心の意味がよくわかりません(笑)。要は日本最初のラジオ放送が行われた場所、NHK発祥の地と言ってもいいかもしれません。
最初のラジオ放送は愛宕山にあったNHK(現在は放送博物館になっています)からと思っている方も多いと思いますが、愛宕山の施設が完成し、本放送が始まったのは1925年(大正14年)7月12日からです。その前は、この場所にあった東京高等工芸学校の図書館の一部を借りて放送を行なっていました。碑の後ろには東京工芸学校の沿革の解説版もあります。詳しくは別項の「東京高等工芸学校創設の地」をご覧ください。
また碑では放送開始を「3月22日」としていますが、これは「仮放送」の開始日で、実はその少し前、3月1日から「試験放送」をしていました。NHKはこの3月22日を放送記念日と決め、毎年放送文化賞の表彰式を行なっています。
こんなややこしいことになったのには、放送開始時のドタバタがありまし
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