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ベンチまで用意された展望台

「東京、びっくり富士見ポイント」記事一覧

足立区都市農業公園と付近の堤防


 前回の江北橋を渡り、荒川土手の首都高が走っている側を北に進みます。この土手上では何か所かで対岸のビルの隙間から富士山が見えます。

 まずは江北橋からすぐ。大きな水門がある少し手前です。
 まあ見事に窓が開いた感じで、左右の裾野が綺麗に見えます。

 土手の一部は「あだち五色桜の散歩みち」になっています。この五色桜とは、明治の初め頃に当時の荒川(現隅田川)の堤防に植えられたさまざまな種類の桜のことで、大変見事で多くの行楽客が訪れました。前回のご紹介した五色桜大橋の名前の元ですね。1924年には国の名勝にもなりますが、現荒川の建設などで荒廃し、忘れられていました。それを近年復活しようという試みの一部です。


 そこからまた少しいくと、再び伸びやかな富士の景色が見えてきます。

 さらに進んでいくと、足立区都市農業公園が堤防に沿ってあります。これは芝川と荒川の合流点内側をスーパー堤防としてその上に作った公園です。区内から移築した古民家、田畑、温室などがあり、昔の農村を歩いているようです。

 その前の堤防からまた富士山がよく見えます。引き写真の左に見える煙突は北区の志茂にある清掃工場のものです。

 この部分だけやはり遠くまで高層建築がなく、裾野までよく見えています。

 ここは富士展望の名所で、写真ポイントで振り返ると都市農業公園内のレストラン施設が建っています。この2階からの富士山は素晴らしいですが、地上ではないですね。
 ダイヤモンド富士などの撮影ポイントとしても人気で、なんと富士の裾野で育った木を使った富士山ベンチ、などと言うものもあります。普段は屋内にありますが、ダイヤモンド富士の日は堤防上に出すそうです。

 先ほど書いたように都市農業公園は芝川との合流点にあり、その芝川沿いからもぎりぎり富士山が見えます。
 この先も荒川土手上は富士山が見えるポイントが次々と現れますが、埼玉県になるのでご紹介はここまで。

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