金沢藩前田家上屋敷(東京大学本郷キャンパス)その3
明治期に建てられた前田家の本邸跡
表高:103万石(加賀、能登、越中、全国1位)
所在地:文京区本郷7丁目
最寄り駅:東京メトロ丸の内線本郷三丁目、南北線東大前
明治になって建てられた本郷の前田家本邸ですが、20年ほど使われただけで、前田家は本邸を駒場に移します。東大が駒場と本郷で分かれていた施設を本郷にまとめる一環で、前田家は駒場と本郷の土地を交換します。
東大の都合ではあるのですが、豪壮な邸宅をあっさり手放して移るなど、さすが100万石の鷹揚さです。
邸宅跡は東大敷地となっても壊されず、懐徳館と命名され(江戸時代の本郷邸庭園名が育徳園ですのでそれに因んだと思われます)、東大の迎賓館として使われます。
しかし戦時中の爆撃で建物は焼失してしまいます。その後現在の建物が立てられました。まあこの建物も70年以上経つ戦後まもなくの和風建築ですので貴重ではあります。
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