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「須原屋市兵衛」の店はここだ!
「べらぼう」登場場所はここだ!
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大河ドラマ「べらぼう」第5回。今回は色々と事件が起きました。
まずは平賀源内の秩父での鉱山事業の大トラブル!
実際に山師仲間の平秩東作が人質になるような事件があったとは聞いたことはないですが、砂鉄の精錬を進めようとしてうまくいかず、炭の運搬に転じた、というのは史実です。
そして唐丸が怪しい浪人に絡まれ、ついにはもろともに川に飛び込みます。浪人は死んで唐丸は行方不明。すでに唐丸はめちゃくちゃ絵がうまい、ということになっており、蔦重は「人気絵師にしてやる」と息巻いてました。その後は「謎の絵師」で売り出す、などとも言っており、これはしばらく姿を消したのち「東洲斎写楽」で復活するのは確定ではないでしょうか? その時に、唐丸の出自の謎などが明らかになるのでしょう。
そして今週のなぞなぞ、平沢常富(尾美としのり)の登場シーンですが、またわからない! 蔦重が鱗形屋の専属細見記者になる手紙を読んでいる背景の店の客?
わからない!
そして今週の場所もここしかないかなあ。
蔦重が平賀源内に、地本問屋の株を買う相談をしたら、たまたま目の前にあったここ!
中央区日本橋室町2-1あたり
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「須原屋市兵衛」の店です。おそらく今の日本橋三井タワーの敷地あたり、中央通りに面してあったと思います。
第1回で紹介した「百川」のほぼ向かいですね。
このころの須原屋は「解体新書」を発行して話題となった後。日本橋でも一等地に店を構えていました。
解体新書の挿絵を描いた小田野直武は秋田藩士で、西洋画の技法を教えたのは平賀源内でした。解体新書の筆者の一人杉田玄白は平賀源内の親友であり、源内が小田野を紹介したのは間違い無いでしょう。
で、秋田藩と源内を繋いだのはたぶん、秋田藩の江戸詰め家老だった平沢常富でしょう。という関係から、源内はいきなり須原屋に飛び込んで店主に蔦重を紹介できる訳です。この辺の登場人物は皆つながっています。
そして劇中でも須原屋市兵衛(里見浩太朗)が語っていたように市兵衛の店は江戸一の出版業者「須原屋茂兵衛」の分家です。この「須原屋茂兵衛」には他にも複数の分家がありました。茂兵衛の店は今の日本橋交差点あたりにありました。
元々は紀州の出身で、同族間のつながりが強く、幕末まで出版界に君臨していました。大名家のカタログである「武鑑」は須原屋のものです。
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