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橋のケーブルと絡むおもしろい構図

「東京、びっくり富士見ポイント」記事一覧

裾野まで見える隅田川に架かる豊島橋近辺

 今年は徹底して橋にこだわって。隅田川に架かる豊島橋です。王子駅もしくは田端駅からバスで橋の近くまで行けます。ここは鎌倉時代からあったとも言われる「六阿弥陀の渡し」(豊島の渡しとも)があった場所です。1925年に最初の橋が木橋で架けられ、現在の橋は2001年に架けられたものです。北区と足立区の間に架かるのに「豊島」というのは、北区側のたもとが、中世の豪族「豊島氏」の発祥地で、今も地名が「豊島」だからです。

 橋の歩道上から撮るとこんな感じです。広い隅田川の向こうにビルが林立する中、手前側にあまり高いビルがないので隠されずに見えています。

 アップにして大きく見える左側のビルは、1.9キロほど離れた王子駅前にある「北とぴあ」です。そして富士山の前にニョキッと立ってちょっと邪魔なビルは、3.5キロほど離れた新板橋駅前に建つ高層マンションです。結構離れていても景観には大きな影響があることがわかります。

 橋の上からでも見えるのですが、ちょっと離れて、足立区側の隅田川堤防状に立つと、このように橋のケーブルと富士山が絡んでおもしろくなります。少し動いただけで富士山にケーブルが架かったり架からなかったりするのでやってみてください。富士山が牢屋に入ったみたいになります。

 さらにこの場所は隅田川と荒川がきわめて近くにあり、隅田川堤防の背後は荒川の高い堤防でもある宮城ゆうゆう公園です。こちらに行くとさらに高い場所から富士山を見られるため、富士山の裾野や手前の丹沢の山も見えるようになります。左側、ぎりぎりに宝永山の高まりが見えます。この写真は撮っているときは気が付きませんでしたが、遠くの鳥が写り込んでいますね。

 引きで撮るとこんな感じ。左上は首都高です。首都高下の荒川堤防あたりが一番良く見えます。

 少し右に動いて街灯がかからないようにするとより宝永山がよく見えますが、今度は右側の裾野がよく見えなくなってしまいますね。

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