「謄写版発祥の地」
懐かしの「ガリ版」は神田で誕生
★ジャンル【産業・経済】
★場所 千代田区鍛冶町2−3−3
★最寄駅 JR、東京メトロ神田駅
★碑文
「明治27年(西暦1894年)堀井新治郎父子が我が国初の簡易印刷機を発明し「謄写版」と命名、発売と同時に鍛冶町の此の地に謄写堂を創業した。」
★解説
神田駅東口から中央通りに出て、銀座方面に向かって左側、神田消防署鍛治町出張所の手前のビルの壁にレリーフが貼ってあります。
謄写版といっても最近の若い人にはわからないでしょう。実際に頻繁に使っていた世代はもう60代以上だと思いますが、「ガリ版」という懐かしい響きはもう少し下の世代も覚えているはずです。
謄写版(ガリ版)は日本で独自の発達を遂げた簡易印刷技術です。ロウ紙と呼ばれる特殊な原紙をやすり台の上に置き、鉄筆で削って細かい穴を作り、これを原盤としてインクを流し込んで隙間から紙にインクを通し印刷するものです。熟練者が作った版なら1000部ほどの印刷が可能で、原紙とインクがあれば電気など動力がいりません。
また活字と違って絵なども簡単に描け、版を複数重ねれば多色刷りもできました。漢字が多い日本では、簡易な印刷技術として大いに発達しました。欧米ではアルファベットと多少の記号さえあればよかったので、活字印刷でも設備費用がさほどかからず、こちらが普及しました。
もともとの技術は1861年に発明王エジソンが考案したもので、ミメオグラフと呼
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