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「農業技術研究発祥の地」(農事試験場創立の地)

農業技術研究所が長くあった場所

★ジャンル【産業】
★場所 北区西ケ原2-1
★最寄駅 JR上中里駅または東京メトロ西ヶ原駅

★解説文
「明治二十六年四月 農商務省農事試験場がこの地東京府北豊島郡瀧ノ川村西ケ原に創設され 我が国の農業技術研究は発祥した。 爾来八十七年 その間 昭和二十五年四月 農業技術研究所と改称される等組織機構の変遷はあったが 「西ヶ原」は常に近代農学を先導し 我が国における農業関係試験研究機関の母体として 多くの輝かしい業績により農業の発展に寄与してきた 昭和五十五年一月 国立試験研究機関の筑波研究学園都市への移転に伴い この地での研究を終わる 「西ヶ原」の栄光の不滅を祈念しここに記念碑を刻む」

★解説
 JR上中里駅と東京メトロ西ヶ原駅の間の丘の上に、北区立滝野川公園があります。その真ん中あたりの池の裏側、道沿いにあります。
 東隣に平塚神社があるこの場所は古代から豊島郡の中心地で、豊島郡の役所が置かれてその遺跡などが見つかっています。公園入り口に土器などが展示されています。中世に入ると近隣出身の豊島氏の根拠地となり、神社あたりは平塚城という城でした。
 江戸時代には幕府の御用林だったらしく、明治に入って新政府に接収され、主に農業関係の施設が置かれました。別項で紹介している東京高等蚕糸学校や、この碑の北側には家畜衛生研究所がありました。農事試験場は公園の南半分や滝野川体育館、滝野川消防署のあたりにありました。
 農事試験場は1893年に設置され、ここの他に仙台・金沢・柏原・広島・徳島・熊本に置かれました。目的は農作物の品種改良や新技術の開発開発でした。
 戦前はこうした研究は全国的に国の機関が進めていましたが、戦後は各都道府県で各地の実情に応じた研究が進められるようになり、1950年に農事試験場、畜産試験場、園芸試験場が統合されて農業技術研究所ができます。
 その後1980年につくばに移転し、1983年には整理再編のうえ農業環境技術研究

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