「練馬区の公園発祥の地」
戦前の区画整理でできた公園
★ジャンル【社会】
★場所
★最寄駅
★碑文
「中新井公園は、昭和12年4月に練馬区で最初の都市公園として誕生しました。当時、中新井村は、農村から住宅地へと大きく変化する途上にあり、快適な住宅地をつくるため村を挙げて土地区画整理事業を行うことにしました。この付近は「中新井第一区画整理組合」が、昭和8年から事業を開始しました。その事業の中で公園が整備されたものです。当時、植栽されたスズカケノキなどの樹木は、今では大きく育ち公園のシンボルとなっています」
★解説
西武池袋線桜台駅の南口を出て、千川通りを渡ります。その奥に練馬区立豊玉第二小学校があり、その裏に学校に隣接して公園があります。公園内のコンクリート作りの台座の上のタイルに碑文と建設間もない頃の写真が描かれています。公園の見取り図も描かれていたようですが、すっかりかすれて消えてしまっています。
練馬区で最初にできた公園、ということだと思いますが、他の区ではこんな扱いで記念しているところはありません。公園紹介のページなどで「区内で一番古い公園です」などと少し触れる程度が普通です。何か特別に記念する事情があったのでしょうか?
ここでいう「公園」とは都市公園のことですが、都市公園の地位がきちんと法律で確立されるのは1956年にできた都市公園法からで、それ以前は1919年に作られた都市計画法の中で、都市の要素として触れられていただけです。
東京では1903年にできた日比谷公園が最初の都市公園といわれますが、これは特に法律的根拠があったわけではなく、都市計画の中で、今も一般的に言われる「公園」というものを作ったということです。
この中新井公園は、碑文にもあるように戦前に行われた土地区画整理事業に伴って誕生しましたが、戦前に土地区画整理事業をしたかどうかで、現在の住宅地の価値が大きく異なっています。
まだ農地や林が広がる段階で将来の都市化を見越して道路を作り、まっすぐにし
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