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「鳩ポッポの歌碑」
全国に5か所もある「鳩ポッポの歌碑」
★ジャンル【文化】
★場所 台東区浅草2-3 浅草寺本堂前
★最寄駅 東武線、東京メトロ、つくばエクスプレス各浅草駅
★碑文
「この詩は日本中の多くの人々に親しまれている日本の代表的な童謡の一つです。東くめ女史が明治34年に観音さまの境内に於て鳩とたわむれている子供らの愛らしい姿をそのまゝ歌によまれたものであります。歌碑を建つるにあたりまして朝倉文夫先生から鳩並に題字を寄せられました事は作曲者滝廉太郎先生と同郷旧知の深いゆかりに依る洵(まこと)にうるわしいご協賛であります。鳩は平和の象徴です。そのためにもこの碑は永久に保存したいものであります。」
★解説
浅草寺本堂に向かって左側、お札やお守り販売所の裏手にあります。
「あー、あの鳩ポッポの歌ね」と思った皆さん。だいたい勘違いです。普通我々が思い浮かべる鳩の歌は文部省唱歌の「鳩」(のち「ハトポッポ」に改題)。歌い出しが「ぽっぽっぽ、鳩ぽっぽ」で始まる歌です。
この碑の歌は、東くめ(ひがし くめ)作詞、瀧廉太郎(たき れんたろう)作曲のもので曲名は「鳩ぽっぽ」。なぜか碑はカタカナにしていますが。歌い出しも「はとポッポ はとポッポ ポッポポッポと とんでこい」です。でも似てますね。実はこの碑の「鳩ポッポ」を真似て、「鳩」が作られたのではないかと言われています。
理由として大きいのは、両方の歌とも人間に身近な家鳩、いわゆる「ハト」(カワラバト)のことを歌っているのに、勘違いをして鳴き声を「ポッポ」と写している点です。ハトの鳴き声は「クックー」とか「クウクウ」とか写されます。
「ポッポー」とか「デーデーポッポー」とうつされるのはヤマバト(キジバト)で、明治の頃は都会にはおらず、山里にしかいなかったはずです。同じ勘違いを独立した別の曲でするのはおかしいので、「鳩ぽっぽ」の歌詞を「鳩」が真似たのではないか、というわけです。
歌詞の内容もよく似ています。「鳩ぽっぽ」は1900年に作られ、「鳩」は1911
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