「東京銀座通電気燈建設之図」(日本最初の電気街灯)
あまりの眩さに見物人が続々
★ジャンル【産業】
★場所 中央区銀座5-5-15
★最寄駅 東京メトロ銀座線銀座駅
これまでの23区発祥の地一覧
★碑文
「明治15年11月ここに始めてアーク灯をつけ不夜城を現出した 当時の錦絵を彫刻してその記念をする」
★解説
銀座2丁目、カルティエの入っている大倉本館(最近はオークラハウスと呼ぶそうですが)の壁に古びたプレートがはめ込まれています。これも設置が1956年。ただ文章はまあわかりやすいです。この時期は様々な記念碑建設がブームだったのでしょうか。
プレートには短い碑文のほかは、電気街灯ができた当時の様子が描かれています。左側に上部が光り輝く柱があります。これがアーク灯です。左側の建物から電線らしきものが繋がり、柱には人々が群がっています。一番近くの女性たちなどは柱をナデナデしているようにも見えます。
中央通りにはすでに路面電車が走り、道路を挟んだ反対側でも人々が群がって街頭を見上げています。この光景はプレート設置時の想像ではなく、当時発行された錦絵を写したものです。「東京銀座通電気燈建設之図」はその錦絵の題名です。
この電気街灯は1882年、大倉財閥の創業者大倉喜八郎(おおくら きはちろう)が電灯というものを日本人に知ってもらおうと建てたもので、発電機は可搬式で電線で繋がった左の建物内にありました。建物の場所が現在の大倉本館で、当時は大倉喜八郎経営の大倉組商会がありました。
銀座ではすでにガス灯が並び、日本橋では石油ランプの街灯もありました
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