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ASD/ADHDと診断されました

私はうつ状態(気分変調症)で心療内科に通院して数年経つ、30代の主婦です。小学生の息子も発達障害で情緒級在籍、夫もうつ病です。
日々の生活で困ることが多く、なかなか病気も治らないため、思い切って私も発達検査を受けました。

実は10代の頃から、ASDのグレーゾーンではないか、と家族に疑われていました。
空気が読めなくて、言葉のキャッチボールができないからだそうです。
当時の私は、指摘されてもピンとこなくて、『空気って何?』『キャッチボールって何?』と疑問でした。

大学生の頃、母にASDの本を渡されて読みました。
当てはまる部分もあったけれど、当てはまらない部分もありました。
一番引っかかった部分は記憶力……。
どうやらASDは記憶力が良いらしいのです。
実際、ASDと診断された私の弟は、ものすごく記憶力がよかったです。
弟は小学生の頃から図鑑や本を暗記して、周囲に自分の知識を語り続けるタイプでした。

一方で、私はかなり忘れっぽいです。
私は読書が大好きですが、今日読んだ本のタイトルも主人公の名前も覚えていないので、子どもの頃から好きな本の話をしたくてもできませんでした。本を読んでいる最中も、登場人物の名前が覚えられなくて、よく困っていました。
ドラマは登場人物の顔も名前も覚えられないので、あまり話が理解できなくて苦手でした。
家族と会話をしている時、自分の考えを言おうと口を開いたら、何を考えたのか忘れてしまって喋れないなんてしょっちゅうでした。相手の話も覚えていられないので、何の話をしていたのか忘れてしまうことばかりでした。

これまで私は自分について、何か変わっているな、おかしいな、と気になっていました。
だけど、ASDの本を読んでも、ADHDの本を読んでも、ぴったりと当てはまらなかったのです。
私は忘れっぽいけれど、学生時代に忘れ物をしたことはほぼなくて、課題などのミスも少ない方でした。なので、ADHDではなさそうだ、と勝手に思っていました。

今回、病院の検査で、私はASDとADHDの両方の特性を持っていたと分かりました。
発達検査では、知能検査(WAIS)も行いました。
私の場合、知覚推理はやや高く、言語理解は平均、ワーキングメモリと処理速度はやや低かったです。

検査の結果によると、私には以下の特性があるようです。

・表情や視線が読めない
・聞き間違いや聞きもらしが多い
・話が長いと聞き取れない
・聞いたことを忘れる
・耳で聞いたことを覚えておいて考えるのが苦手

話を聞くのが苦手だったり、忘れたりするのは、ワーキングメモリが低いからだそうです。
あと、私は考えるのが遅いため、すぐに返事ができなくて困ることがよくあります。これは、もしかしたら処理速度が低いからかもしれないです。
ADHDだとワーキングメモリや処理速度が低い傾向があるそうです。

どの部分がASDの特性で、どの部分がADHDの特性なのか、診断されたばかりの私にはよく分かりません。
でも、コミュニケーションが苦手なのは、私がASDであり、ADHDだからなのだろうと思います。

発達検査のおかげで、自分は何が苦手なのか、どうして苦手なのか、理解を深めることができました。
現在、私は自立訓練に通っています。
自分には何ができるのか、どんな支援が必要なのか、これから見つめ直していきたいです。