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自分のことを伝えるって難しい

私は発達障害(ASD/ADHD)で、コミュニケーションが苦手です。
二次障害で気分変調症(うつ状態)も患っています。
そんな私にとって、「自分のことを伝える」のはとても難しいです。
でも、伝えられるようにならないと、困った時に困っていると周りに言えなくて体調を崩す、ということが延々と続いてしまいます。
何とかしたいので、なぜ伝えられないのか問題を整理して、対策を考えてみました。

①問題に気づいていない

私は感覚鈍麻で、体調の悪化に気づきにくいです。
具合が悪いと気づく頃には横になっていて起き上がれないことがよくあります。
自立訓練に通い始めて、セルフモニタリングで朝昼晩の体調を毎日記録していたら、少しずつ自分の体調の変化が分かるようになってきました。

今の私は気分変調症の症状でかなり疲れやすいです。少しの活動で体調を崩すので、自分にとって無理のない計画を立てる必要があります。
そのためにも、言われたことを何でも引き受けて体調を崩すのではなく、理由を伝えて断れるようになりたいです。

また、私はASDで想像力が低いため、相手の話の趣旨などが読み取れなくて勘違いしてしまうことも多いです。
状況を理解できておらず、自分が何を分かっていないのか分からなくて、本当の問題は何なのか気づいていないことも割とあります。
もっと私から質問するようにして、現状を理解できるようになりたいです。

②なかなか問題を言語化できない

処理速度が低いからか、私は考えるのが遅いです。
問題を言語化するのに時間がかかります。
数時間や数日……、もっとかかる場合もあります。
頭の中だけで考えるより、文字にした方が問題を把握しやすいので、最近は悩みを日記などに書くようになりました。
noteに書くと、あとで読み返しやすくていいですね。

③思いついたことをすぐに忘れる

ワーキングメモリが低いからか、私はとても忘れっぽいです。
大事なことでも何でもどんどん忘れてしまうので、忘れたくないことはメモするように心がけています。
でも、メモが増えすぎてしまい、最近は必要な情報を探すのが大変です。

④本音を言うのが怖い

気分変調症の影響か、受動型ASDだからなのか、理由はよく分かりませんが、私は周りと違う意見を伝えることに抵抗があります。
自分が好きなことや趣味の話すら、怖くてなかなか言えません。
発達障害の診断をされる前から自分が変わっている自覚はあったので、こんなことを言ったらおかしいと思われるんじゃないか、と悩んでしまって本音を隠すことが習慣化していました。

⑤会話中に頭が働かない

相手の話を聞き取ること、理解すること、覚えておくことが、ADHDで注意力が低い&処理速度凹&ワーキングメモリ凹の私にはとても大変です。
話を聞くだけでいっぱいいっぱいになってしまい、会話中に考える余裕はほとんどありません。
話しかけられたら頭が真っ白になり無言になるか、とんちんかんな定型文で返事をしがちな私には、会話で伝えるのは難易度が高いです。

⑥事前にメモを用意しても、メモの存在を忘れたり読み飛ばしたりする

その場で考えて喋るのは、私にとって難しすぎます。
事前準備は必要なので、どうしても伝えたいことは、メモ帳に書くようになりました。
しかし、メモしたことを忘れてメモ帳を取り出さなかったり、いざ会話中にメモ帳を開いても頭が働かなくてメモの内容が理解できず何も言えなかったり、メモしたことが何項目かある場合に読み飛ばしたりしてしまっていました。
無事に伝えられた日もありますが、メモという対策だけでは、私には不十分でした。

解決策 『手紙で伝える』

「文章で自分の考えを伝えることが得意」なのが特性だと、発達障害だと診断された時、主治医に言われました。
会話だと聞く力も喋る力も全然ないのに、どうやら文章を書けば気持ちを伝えられるようです。

自立訓練に行き始めてから、何回か手紙で考えを伝えてみました。
「分かりやすい」と言われることが多かったので、この方法は私に合っているみたいです。
ただ、手紙の書き方には毎回悩みます。
この前、アサーションのDESC法(事実を伝える・自分の意見を示す・提案する・結果を示唆する)を本で学んだので、次の手紙で参考にしたいです。

とりあえず、この『手紙を書く』作戦で頑張ってみます。
まぁ、手紙を書くのも大変なんですけどね。
処理速度が低いので、文章を考えるのも書くのも時間がかかるんです……。
今のところ、他に上手く伝える手段がなさそうなので慣れていきたいです。