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童心に帰る・その3〜美術館さんぽ9/17〜

MINIATURE LIFE展2 田中達也


父の診察に付き添うついで、横浜駅を通るので
髙島屋に寄り道。
平日お昼時にも関わらず混んでいた。
子どもから大人まで列をなしている。

先月も日本橋髙島屋で田中達也展を観てきた。
巡回展かと思いきや、内容は違うものとのこと。

本展も撮影可。皆がスマホを構えるものだから進まない…。
パネルは当然拡大された写真で、そのそばにミニチュア作品のケースが展示されている。
うわー細かい!
ギリギリまで近づいて目を凝らしながら作品を鑑賞。ドライアイとの闘いだった。

都心のエスカレーターで見かける光景
よく見れば三角定規とホチキスの芯

会場の隅で製作についてのインタビューが放映されていた。

 作品タイトルは完成後につける

意外。てっきりタイトルもテーマも決めてから作り始めるのかと思っていたから。

材料とテーマに関する語句をそれぞれ書き出し
中から似たものを組み合わせて名付ける

ダジャレのようなタイトルは「言葉の見立て」でもあるらしい。

アイデア→製作→撮影で約3時間

スーパーや100均を訪れて浮かんだアイデアは、スマホの中にたくさんストックしているそう。
みんなが知っていて、見たことがあるもの。
それをあえて違うものに見立てる。
視野や視座を変えてみる。作者のひらめきが観客にも伝染して、わくわくするのだ。

複製されたアトリエの様子

壁面にはパーツがぎっしり。こうやって日々の撮影をしているのか。

ヘッド写真に使った作品がこちら。

こんな電車に駆け込みたい


正に女性の好きなもの。スイーツ満載車両だ。
フルフル揺れる生クリームが本物みたい。
果物やアイスクリーム、ビールの泡などは時間が経つと新鮮さが損なわれるので食品サンプルを使うそう。なんとアシスタントに元・食品サンプル製作者がいるんだって!

展示ケースの周りを、あっちからこっちから覗き込む。光が反射してうまく撮れないものもあった。やはり現物を見るのがいちばん。


「あれがこうなるのか!」
新鮮な驚きは脳のスイッチを押してくれる。
「 ■い頭を〇くする」某進学塾のコピーそのまんまだけど、凝り固まった大人の頭を柔らかくほぐしてくれる。

そんなに頑張らなくてもいいんじゃない。
違う見方もあるんだよ。
楽しいこと見つけに行こうよ。

ガサついた気持ちがなめらかになるような。

童心を忘れないで持ち続けたい、そう思った。




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