レコードプレーヤーが壊れた その障害箇所の特定方法
家のレコード再生環境に問題が出ました。
レコードをかけると左右のスピーカーからバランスよくきちんと音が出ず、右が大きくなったり左が大きくなったりしていました。
当初何が原因かわからず、新しく買ったレコードで現象が出たのでこれはこのアルバムの特色なのかしらとゲンナリしたりもしたのですが。
現象が酷くなってきて最終的には左側のスピーカーが一切ならなくなりまして、これは何かの障害だなということで、障害箇所の特定を行いました。
私には初心者並みのパソコンの知識しかないので、その知識に基づいて行った切り分け作業を記録しておきます。
障害が発生しそうな箇所を特定してみる
まず障害が発生しそうな箇所を特定してみました。
1)アンプから左右のスピーカーへの配線
2)レコードプレーヤーとアンプを繋げるケーブル(RCAケーブル)
3)アンプのLとRの入力の口
4)レコードプレーヤーのLとRの出力の口
とりあえず以上の4か所がなんとなく故障しそうな箇所になります。
この場合実際にどこが故障しているのかさほど重要ではなく(LRの口ではなく中の回路じゃないのかとかはどうでもいい)、修理する対象、この場合はプレーヤー、オーディオケーブル、アンプ、スピーカーケーブル、スピーカーになるのですが、このどこで障害が発生しているかを見極める事だと考えています。
レコードプレーヤーを修理に出して実際はアンプが壊れてましたとかだったら目も当てられませんから。
というわけで以下の手順で確認していくことにしました。
アンプから左右のスピーカーの配線について調べてみる
まず音が鳴らない可能性として、アンプからスピーカーまでの配線がおかしくなっている可能性。
及びスピーカー自体がおかしくなっている可能性を考え確認しました。
確認方法はアンプに搭載されているCDプレーヤーで音楽を鳴らしてみる、です。
まず配線を抜いて挿しなおす、とかやりがちですがそれは後です、なるべく物理を触らなくていい方法で確認してから物理を確認します。
私の所有しているアンプにはCDプレーヤーが搭載されているのでこちらで音を鳴らしてみます。
この場合アンプにCDプレーヤーが無ければBluetoothで繋げたスマホの音楽でもいいですし、とにかくレコードプレーヤー以外から入力される音楽を鳴らしてみます。
CDを再生してみたところ、きちんとステレオで再生できたのでアンプからスピーカーまでは問題ない事がわかりました。
レコードプレーヤーとアンプを繋げるケーブル(RCAケーブル)について調べてみる
次はRCAケーブルの正常性を調べてみます。
RCAケーブルとは両端に赤と白の端子が付いたケーブルです。
ステレオで音を鳴らす際左右に分かれた音を出すためにRとLに分かれており、一般的にRが右、Lが左と言われています。
しかしながら実際のところ便宜上そうなっているだけでRのケーブルとLのケーブルは色が違うだけで同じものです、見分けやすいように色分けしてRとLと名前が付いているだけのようですね。
ほとんど抜き差しもしませんし、あまり曲げたりもしていないのでケーブルが断線する事はあまり想定していないのですが念のため確認します。
確認方法としては予備のケーブルがあれば代わりに挿してみるというのが手っ取り早いです。
現象が変わらなければ恐らくケーブルは問題ありません。
しかしながら予備のケーブルなんかないので他の方法を試してみました。
それはケーブルを一旦引っこ抜き、LとRの端子をレコードとアンプ側のそれぞれで逆に付けてみるという方法です。
つまり
レコードのL→RCAケーブルのR→アンプのL
レコードのR→RCAケーブルのL→アンプのR
と繋げてみます。
LもRも配線の仕様は同じなのでケーブルが悪い場合今度は左側のスピーカーから音が鳴るはずです。
結果として相変わらず左側のスピーカーからは音沙汰がありません。
これでレコードプレーヤーかアンプのどちらかのLの口が壊れているというのが濃厚になりました。
ケーブルには問題ない事がわかったので配線を元に戻します。
アンプのLとRの入力の口を調べる
レコードプレーヤーとアンプをつなげるケーブルに問題ないことがわかったので、次はアンプ側のLの入力の口を調べてみます。
方法は簡単、予備のレコードプレーヤーを挿します。
と言いたいところですが、我が家にはレコードプレーヤーがなぜか3台あるのでそういう調べ方もできますが、普通は1台なので別の調べ方をします。
方法はまずアンプのLの入力にささっているケーブルを抜く。
次にアンプのRの入力の口にささっているケーブルを抜いてLの口に挿してみる、です。
これでアンプ側のLの入力がおかしい場合音が鳴らなくなるはずです。
結果今度は左側のスピーカーから音が鳴りました。
つまりレコードプレーヤーからL側ののケーブルに音の信号が流れていないということです。
ぐぬぬぬ…
配線を戻します。
レコードプレーヤーのLとRの出力の口を調べる
最後にレコードプレーヤー側のLとRの出力にささっているケーブルを引っこ抜きRにささっていたケーブルをLに挿してみます。
両方のスピーカーから音が鳴らなくなりました。
プレーヤーに挿したケーブルを引っこ抜き、今度はLにささっていたケーブルをRに挿してみます。
右側のスピーカーから音が鳴ります。
これでレコードプレーヤーのLの出力から音が出てないことがほぼ確定です。
DENONに電話する
DENONのサポートに連絡し、レコードプレーヤーのLの出力から音が出ない事を伝えます。
他の機器を繋げたりしてアンプに問題がない事は確認しましたか?と聞かれたのでYesと答えると最寄りのサービスセンターに送ってくれとの事。
送る際の注意点を聴いてみましたが、ターンテーブルは外して同梱してほしい、針(カートリッジとヘッドシェル)は外して同梱しなくていい、との事でした。
ターンテーブルは運搬中に外れて本体を傷つける場合があるそうです。
というわけで、我が家のメインプレーヤーが奇しくもサウンドバーガーとなりました。
その後DENNから連絡があり、調べてみたところレコードプレーヤー本体には問題なし、外して保管しているヘッドシェルを送ってくれとの事でした。
送るとどうやらこのヘッドシェルか針のカートリッジがおかしいとのこと。
きちんとステレオで音を拾ってないか、拾った音を本体に伝えられてないからしいです。
ヘッドシェルと針を交換して送り返してくれるとのことでした。
めでたしめでたしと思ったのですが、帰ってきてしばらく使ったあとふと針を見ると猛烈に歪んでいます。
これ交換した針は新品じゃないんだろうなぁと、なんだかなぁと思いながら、帰ってきて時間も立ってるので蒸し返すのもなぁという感じで使い続けています。
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