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プチノイズが酷いレコードを丸洗いする話

知らない人もいるかもしれませんが、私の趣味はレコードを聴くことです。
リクライニングチェアに座ってぼんやりとレコードを聴く時間が至福のときです。

そしてレコード収集も趣味で、日々ヤフオクを覗いたりレコード通販をチェックしたり、中古レコード屋を巡回したりタワーレコードに顔を出したりしています。

そうやって入手したレコードの中には、一見傷は付いていないのに音質が悪い物が結構あります。

音質問題のうちのいくつかは、盤面に付着した細かい埃やチリが原因の場合があり、そういう物は盤面を清掃することで改善するケースがあります。

清掃の種類と器具

手段は軽微なものから順に

1.ハケなどで盤面を掃除する
2.乾拭き可能な清掃具で乾拭きする
3.専用の洗浄液を付けて盤面を掃除する
4.丸洗いする
5.業社にお願いする

などが考えられます。
私は1、2で駄目なら4を試して、それで駄目なら諦めます。

1を試すのに最近使っているのがタミヤの静電気除去ブラシです。
これはプラモデルの埃を払うのに使うブラシで、静電気も除去するので払った埃が空中でリターンしてくるのを結構防いでくれます。

A面の埃を払ったつもりがB面に全部ついてた、というような事が結構減っていい感じです。

しかしこれで取れるのは軽微な埃で(レコードを普通に聴いていて付着する埃の大半は軽微なのでこれで十分なのですが)もう少ししつこい埃はしっかりと拭いてやる必要があります。

2、3を試すのにはオーディオテクニカのレコードクリーナーを使っています。

これはベルベット状のブラシと洗浄液のセットになった製品で、レコードの溝にしっかり挟まったような埃は乾拭きで、こびりついたような汚れは洗浄液をブラシに注入して拭き取ることが出来ます。
当初はよく使っていたのですが、洗浄液を使い切ったのを期に3はやめちゃいました。

今回4を試すのは…

ビートルズのホワイトアルバムと

イエスの海洋深層水みたいな名前のアルバムです。

ホワイトアルバムはA面がずっとホワイトノイズみたいなノイズが聞こえ、曲間でそれが目立って気になる感じです。
海洋地形学の物語は少し音が篭って聞こえる感じです。
どちらもこれを機会に丸洗いします。

丸洗いに使う器具達

丸洗いに使う器具はこの3つ。

MayRecordsのLPレコード レーベルカバーセット アクリル防水レコード クリーニング用 ラベルプロテクターです

これは洗浄時にレコードのレーベル部分を保護するために装着する道具です。

少しお高いのですが、両面に握るための棒が付いていてとても使いやすいです。
片面だけとかだと不自然な持ち方になってレコード傷つけたりするんですよね。

次がこのMayRecordsのレコード用木製ハンドル水洗ブラシ レコードクリーナー用品 クリーニングブラシです。

これは主に中性洗剤を盤面で泡立てるのに使っています。

そして最後がこれ。
NAGAOKAのWCL222です。

こちらは細さ0.01mmの特殊素材ブラシを12万本セットし、溝にもフィットするように作られた洗浄ブラシです。

この3つと家庭用の中性洗剤で洗っていきます。

いざ洗浄

まずレーベルカバーをレーベルの両面に取り付けしっかりと固定します。

盤面をお湯で濡らし、水洗ブラシに中性洗剤を付け、盤面でくるくるくると泡立てます。

盤面がアワアワになったらWCL222をしっかりと濡らし、溝に沿ってブラッシングします。

最後にお湯で流してもう一度泡立て→ブラッシングを行ったらウラ面も同じように洗浄して完成です。

盤面は自然乾燥が良さそうですが、レーベルカバーとレーベルの接点に溜まった水はキッチンペーパーなどで拭き取っておいたほうが良さそうに思います。

あと複数枚一度に洗う場合は乾かすのにスタンドなどを使うと便利です。

洗浄の結果ですが、残念ながらホワイトアルバムは改善せず、海洋地形学の物語は劇的に改善しました。
前者は埃以外がノイズの原因と考えられそうです。

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