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BBMのAROUND THE NEXT DREAMについて
所有しているレコードについて色々書きたいなと思ってnoteを始めてみて、いざ書き始めようと思った際に、一番最初に紹介するレコードは何にしようと考え、ふとそこで手が止まりました。
HR/HMを聞くきっかけになった一枚にしようか、今一番聴いている一枚にしようか、色々と考えた結果レコードを始める切っ掛けになった話とその一枚から始めるのが一番スマートかなと思ったので、それから始めることにしました。
私がレコードを始めるきっかけは二つの出逢いからでした。
一枚のレコードと一軒のお店との出会いです。
まずきっかけの一枚、それがこのBBMのAROUND THE NEXT DREAMでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1675686613670-XbE0qbcXId.jpg?width=1200)
タバコを吸っている老人の天使のジャケット。
当時ふと立ち寄った中古レコードのお店でこのジャケットを見かけ、その格好良さに痺れ買って帰りました。
確か6000円ぐらいだったかな。
このアルバム実はその存在自体は昔から知っていて、CDも持っていました。
でもジャケットをこのレコードのサイズで見たときのショックというか衝撃というか、そういったアレはものすごく、見た瞬間思わず購入してしまいました。
当時レコードプレーヤーなんか持っておらず、レコードがなにかも知っていたのでこれだけ買っても音は鳴らせないということも理解した上での行動でした。
やはりレコードのジャケットはそれだけで一枚の作品で、人を突き動かすパワーがあるんだと思います。
その後部屋に飾って満足していたのですが、だんだんこれをかけたいという欲求が高まっていきます。
CDは持っているので音は聞けるんですが、このレコード盤を針で引っ掻いて再生される音を聞きたい、そう思うようになってきたのです。
そこで二つ目の出会い。
近所にレコードをかけることができる昭和レトロがコンセプトの立ち飲み屋があったのです。
そこのマスターは非常に気さくな人で、レコードの持ち込みもOKしてもらえ、私は早速このレコードを持ち込んで再生しました。
もう痺れました。
老人と言ってもいい年齢に差し掛かっている男3人の奏でる渋いブルージーなロックのレコード、それを聞きながら飲むのはウィスキーしかありません。
しかしこの店にはウィスキーはなく、仕方なくブラックニッカのハイボール(缶)で我慢しました。
それから何度か気になるレコードを買ってはお店でかけてもらうということを繰り返したのですが、レコードはあくまで店の物、私ばかりが専有するわけにもいきませんし、そもそも私の持ち込むレコードは大半が「昭和レトロ」という店のコンセプトからは少しずれているもので。
多分ですが、昭和レトロにSLAYERとかOVERKILLとかHELLOWEENとかは含まれないと思うんですね。
もちろんマスターは「いいですよ」と言ってくれるのですが、私はやはりそのあたり少し気にしてしまって、勝手に遠慮してそういうレコードをかけるのは土曜の開店まもなく、誰も他の客がいない時だけにしていました。
そのあたりで気がついてしまうのです。
じゃあレコードプレーヤー買ったらよくね?と。
この世界の真理に気がついてしまった心境でした。
その後プレーヤーを買い、アンプ兼コンポを買い、スピーカーを買い、プレーヤーを買い替えと沼にズブズブとハマっていくのですが、それは次回以降のお話。
![](https://assets.st-note.com/img/1675688642351-COtBcYt524.jpg?width=1200)
ちなみにBBMについてもう少しだけ書いておくと、BBMとはBruce Baker Mooreの頭文字を取って付けられた名前です。
それぞれJack Bruce、Ginger Baker、Gary Mooreの3人の頭文字です。
Jack BruceとGinger BakerはEric ClaptonとCreamというグループを結成しており、Gary Mooreは(古い方の)スキッド・ロウやシン・リジイでの活動が有名なギタリストです。
いわゆる夢のスーパーグループなのですが、このバンドのB二人、BruceとBakerはCream結成以前から犬猿の仲として知られており、結成当初からこのグループは長続きしないだろうと言われていました。
そしてその通りになりました。
このグループで2枚めのアルバムは作られることなく解散してしまいました。
しかしだからといってこのアルバムの素晴らしさが色褪せるわけではありません。
家で少し濃い酒を飲むときのお供に、大切に聴いていこうと思っています。