何でもできる。何にでもなれる。全ては自分次第。

土曜日に最近中途で会社に入ってきた女性の方とお茶をした。彼女は年齢よりも10歳は若く見えて、とってもお茶目で可愛い人だと思っていた。思っていたという言葉は過去形で少し失礼なのかもしれないけど。その日、その人を見る目が180℃…いや200℃は変わった。

40歳間近にして、彼女は結婚をしていなかった。海外旅行が好きでゆくゆくは海外で仕事をしたいという話を小耳にはさんでいたので、結婚しない理由はそれだと思っていた。しかし違った。お茶と言いつつ少しだけお酒が入っていたこともあって、彼女は自分のことを色々と話てくれた。

過去に婚約を申し込まれたことがあったこと。しかし、自分はもっと自由に生きたいと思い、婚約を断るだけでなく、彼に別れを告げたこと。彼のことは大好きだったが全く後悔はしていないということ。

そして、今の自分の生き方がとても好きで楽しくて幸せだとも言っていた。彼女は確かに可愛くてお茶目だったが、それ以上に大人で賢くて軸がブレない強い女性だった。

彼女は何度か転職をして色々な上司に会ってきたが、今でも何人かとは連絡を取り、普段食べれないようなご飯をご馳走して貰っているという。もちろん、体の関係はなし。所謂パパ活のようなものなのかと思ったが、彼女は「そうではない。」と言った。上司は男の人だけではないし、お金や高級なプレゼントを要求したことも貰ったこともない。私が相手に求めているのは「自分の知らない世界の話」「自分の知らない情報」「新たな気づきや発見」だと言った。平日は会社。休日は家事をして仲のいい友達とたまに遊ぶ。確かに楽しいが、それでは余りにも視野が狭くなってしまう。だからたまに元上司とご飯に行くのだと言う。でもまぁ、美味しいご飯はあくまでオマケだけど、でも自分の行ったことのないお店に行ける、さらに奢ってもらえるのは最高だよね！と彼女は笑っていた。

私は彼女が海外旅行が好きな理由もそこにあると思った。フランスではミネラルウォーターよりもワインが安くてワインばかり飲んだこと。芸術的な建物に全く興味がなくても初めて見たモン・サン=ミシェルには感動して涙が止まらなかったこと。自分の見た景色、食べたもの、実際に感じたことを話す彼女はとってもキラキラしていた。

素直に彼女が羨ましいと思えた。

そして彼女と話す時間は私をワクワクさせた。私もそんな風に生きてみたい。海外には興味はないけど、色々な人に出会って自分の知らない世界を知ってみたい。そんな私の思いが届いたのか、彼女は満面の笑みでこう言った。「アオイさんは私と少し似ていると思う。だから、絶対私みたいな生き方をする素質はあると思う！現状を変えるのか、変えないのか、未来をどう生きるのかも全部自分で決めていいんだよ。全部自分次第なんだよ！｣

『全部自分次第』

本当にその通りで、何度も記事にも書いているが自分次第だとはわかっているのだ。そんな気持ちが顔に出てしまっていたのか彼女は「私で良ければ話を聞くし、きっと今の状況を抜け出す手助けが出来るかもしれないから。いつでもご飯とかお茶とか誘ってね。」と言った。

実はこのお茶会には他に2名の先輩がいて最後は「若いアオイちゃんを闇の世界に連れ込むなぁー！」なんて話で終わったのだが、その日に聞いた彼女の言葉一つ一つが今も私の頭から離れない。

なんでも、出来る。全ては自分次第。

彼女のように「今がとっても楽しい」と思える人生を生きるために、私が今すべきことは一体何なのだろう。とあの日から私はずっとずっと考えている。

自分次第…そう。全ては自分次第だが、それが1番難しくて苦しいのも事実なのだ……。

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〜最初で最後かもしれないカフェ紹介〜
今回お茶会をさせて頂いたカフェは｢flying saucer coffee house｣さんです。カフェには勉強しに行ったり、noteを書いたりとよく利用することが多いので、また好みのカフェがあれば紹介させてください。

飲みものは｢マカダミアナッツラテ｣です。