痩せるだけで可愛くなれる。は間違ってると思う。という話
痩せたい痩せたい痩せたい。
私には、痩せることに物凄く執着していた時期があった。私がダイエットを始めたのは、去年の春。唐突にダイエットを始めようと思った。理由は、綺麗になって自分に自信が欲しいとふと思たから。それだけだった。
ジムに通い、毎日YouTubeを見ながら1時間以上筋トレをした。そして辛い食事制限をし、水を1日2ℓ飲んだ。とにかく毎日毎日必死に痩せる努力をした。結果として2ヶ月で2キロ体重を落とすことが出来た。当日の私は体重が落ちていくこと、体が薄くなっていくことに快感を覚えていた。
でも、そんな生活は長く続く訳もなく、ダイエットを開始して半年後の12月にリバウンドをした。
そこからは増えて減っての繰り返し。
痩せないことへ苛立ちとストレスで有り得ない量のお菓子を食べてしまうこともあった。
少しでも太ると、自分が醜く見えて仕方がなかった。
SNSでダイエットと検索すれば、細くて綺麗な女の人達が沢山出てきて、羨ましいのと自分がそうなれないことの惨めさに泣き出したこともある。
とにかく毎日毎日「痩せること」しか頭になかった。
体重が落ちれば機嫌が良かったし、増えれば機嫌が悪くなった。私の機嫌は体重に左右されて、私は完全に数字に支配されていた。
そんな支配から私が逃れたのは友達の一言だった。
その日、私は男友達と焼肉を食べていた。久々の焼肉。今日だけは沢山食べてもいい日にしようと決めていた。私は食欲のストッパーを外して大好きなハラミをたらふく食べた。そんな私を見て友達が言ったのだ。
「女の子のさ、幸せそうに沢山食べてる姿って本当に可愛いよな。」
滅多に可愛いなんて言わない人だった。その人は友達でお互いに恋愛感情なんて無かったけど、素直に可愛いと言われたことが嬉しいと思った。
そして、気づいたのだ。
ダイエットを始めて「痩せたね」「細いね」と言われることはあったが、「可愛いね」と言われたことはあっただろうか…。
私は、数字にばかり支配されて、もっと大切なことを忘れていたのだ。
痩せる=綺麗ではない。
痩せる=可愛くなるではない。
痩せることを否定するつもりはない。なんせ今も私は痩せることへの執着を捨てきれていない。
けれど、痩せて変わるのはあくまで見た目だけなのだ。
本当に綺麗になりたいのならば、可愛くなりたいのならば。数字に左右されず、食を楽しみ、どんな自分も愛せる強さが必要なのだと気づいた。
だから、もし辛いダイエットをしている人がいたら伝えたい。
苦しいだけのダイエットはやめた方がいい。
貴女らしくいれないダイエットならやめた方がいい。
体型で貴女を評価する人がいるのならば切った方がいい。
痩せることは決して悪いことではない。
けれど、数字に支配されて貴女から笑顔や幸せを奪うだけのダイエットならば、それは悪でしかないと私は思うのだ。
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★PICTURE★
place:丸の内 CAFE会 KITTE店
sweets:抹茶クリームあんみつ
drink:ブラックコーヒー
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