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【体育授業の微細技術】集合での微細技術②「集合の位置と教師の立ち位置」

こんにちは。
【体育授業の微細技術】シリーズ、集合での微細技術2つ目は「集合の位置と教師の立ち位置」です。
何気ないこれらの「位置」にも、少し気を配るだけで授業のしやすさが大きく変わります。
では早速。。。


1.集合させる位置

授業のはじめやめあての確認、最後の場面など、集合させることがありますね。さて、子どもたちをどこに集合させるのが効果的でしょう?はたまた、可動式ホワイトボードであれば、どこに置くのがより良いでしょう?

それは「気になるものが視野に入らない場所」です。

つまり
・教師の後ろに何が動くもの(人や車、風のある日は木など)がある
・教師の後ろに体育のもの(跳び箱など、魅力的な教具)がある

こういった状況では、教師の話はあまり入ってきません。だからこそ、集合する位置には気を付けます。
手っ取り早いのは「壁を見る位置」ですね。外であれば「体育倉庫前(シャッター閉じる)」あたりが良いでしょうか。とにかく、視覚情報が少ない場所を選びます。

2.教師の90度の中に収める

「集合!」の声をかけたら大切にすることがあります。
それが「手を90度に広げて、その中に集合させる」ということです。
教師の手の範囲内に収めることで、首を振らなくても子どもたち全体を見ることができます。それは同時に、子どもたち全員からも教師の表情がよく見えるということでもあります。
お互いの顔が見えるこの距離感がとても大切です。

3.一歩下がってしゃがんで話す

手を広げて集合させると、子どもたちは教師の目の前ギュッと集まることになります。すると、奥の方は見えるのに一番手前が見えない状況が生まれてしまいます。
そういうときは「集合させたら教師が一歩下がってしゃがんで話す」ことを心がけます。そうすることで、子どもたち全員を視野に入れることができます。本当にちょっとしたことですが、こういう「微細」に気を付けられると、他の場面でもいろいろなことに気付くことができます。

4.「Z」の視線で話す

子どもたちを集合させたら、教師が話をはじめますね。そのときは「Z」の字のように視線を動かします。左奥から右奥、次は斜めに視線を動かして左前、最後は右前です。これは体育授業というよりは教室での指導技術になりますが、体育の場面でも特に大切にします。ただでさえ子どもがいろんなことが気になっちゃう体育授業です。だからこそ、教師の目配せにも気を付けることで、良い雰囲気で体育を進めることができます。

おわりに

今回は「位置」に視点を置いたお話から、最後は「視線」の話となりました。先程も書きましたが、こういった「微細」を大切にすることで、より充実した体育授業となります。

ではまた~。

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