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【体育】低学年「ボンバーゲーム」実践記録④

こんばんは。今日も懲りずに実践記録です♪
今日、やっとラリーが続くようになってきて「波に乗ってきた」感が出てきました。
以下、今日の記録です。(過去記事は実践記録③よりたどってください。)


1 今日のめあてと授業の流れ

今日は単元の4時間目。
今日のめあては「しっかりとるためには どこでまもったらよいか」という学習問題形式にしました。
前時のめあては「あいている場所を狙って投げる」でした。スペースへの意識が高まった反面、守備の意識が低く、ラリーが続くことは少なかったです。そこで、本時は守備への意識づけを行いたいと思い、このめあてにしました。
本時の基本的な流れは、前時までと同じです。

本時のめあてを確認する際、めあての確認に加えて、解決の見通しも持たせました。
ホワイトボードにコート図をかき、マグネットを置いて2人の位置関係を考えさせました。そこから出てきた案が①真ん中あたりに少し間をあけて立つ。②縦に二人並ぶ。の2つでした。この2つを検証する形でゲームに移行しました。

2 話し合いのテーマを本時の課題に

今回は、学習問題の形式にしたので、ゲーム1とゲーム2の間に話し合い(いわゆる、作戦タイムのようなもの)を入れました。
グループごとの話し合いでは、「課題を解決するにはどうすればよいか」に軸を置いて話し合わせることが大切です。そのために、話し合いの前に、本時の課題を確認します。今回で言えば、話し合いの前に「どこに立つとよかった?」という投げかけが必要になります。この一言が無いと、キャッチの仕方や、ペアの組み方といった、課題からそれた話し合いになりがちです。他の授業でもそうですが、グループの話し合いに入る際は、何について話し合わせたいかを明確にして伝えてから話し合うことが大切です。

3 ラリーが続いたのはなぜか

今日の学習は、前時までと比べてかなりラリーが続くようになりました。その上、子どもたちの楽しんでいる感も、かなり上がりました。理由はおそらく、この2つです。

①前時までの学習の流れと本時の課題設定

前時までの学習で「スペースを広く使って攻撃する」というところまで学習してきました。前回は攻撃が効果的にできた反面、守備がうまくできずにラリーが続かなかったのですが、本時の課題設定で守備に意識させたことで、子どもたちどうしの声掛けも守備に関することが増えました。守備の動きもよくなり、ラリーが格段に増えたのだと思います。前々時もラリーが続く場面がありましたが、今回ほど楽しさを感じるようなことはありませんでした。その違いは何か。それは「ギリギリでとれるかどうか」です。前々時は人がいるところに投げてラリーが続きましたが、今回は、人がいないスペースに投げてもラリーが続くようになったのです。この「ギリギリとれる」というのが重要です。カイヨワの言う「遊び」がこの「ギリギリ」の中で生まれます。取れて当たり前だと楽しくないわけですね。
これまでの学習から本時にしっかりつながったので、本時は楽しいラリーが続いたのだと思います。

②守備の「構え」ができるようになってきた

前時に教えた、守備の「構え」。
ゲーム中にも、だいぶ出るようになりました。やはり、この「構え」ができると、ボンバーに対する反応が素早くなります。結果、キャッチができる回数が格段に増えることにつながりました。やはり、低学年から、必要な動きは教えていくことが大切です。

4 「いくよー」「いいよー」が生む空気

体育では、どの領域でも「いくよー」「いいよー」のやりとりを入れます。
ボンバーゲームでも、サーブの前に「いくよー」「いいよー」を言い合ってから投げることにしています。この一往復のコミュニケーションってめちゃくちゃ大事なんですよね。
まず、「いらない揉め事が減る」です。お互いに確認し、ゲームが始まることの意思疎通が取れていることで、「まだ準備できてないよ!」といったやりとりは生まれなくなります。これって、些細なことではありますが、めちゃくちゃ大事なポイントだと思っています。些細な揉め事は、成果と課題を見えにくくするからです。例えば、サーブをうまく取れなかった場面で、本当は動き出しの遅さに原因があっても、原因を「確認する前に投げられた」としてしまう可能性が生まれます。というか、そうしてしまうことが多々あります。だからこそ、ゲームが始まることについての意思疎通を図ることが必要です。
もう一つは「やわらかい言葉によって空気が柔らかくなる」です。「いくよー」「いいよー」のやり取りは、とても柔らかい言葉を使います。言葉が柔らかくなると、空気も柔らかくなります。そんな柔らかい空気の中では、ミスに対しても寛容な空気になっていきます。こういう空気を作り出すことって、めちゃくちゃ大事です。
このように、「いくよー」「いいよ」のやり取りってめちゃくちゃ大事なのです。

5 次時の学習は

なんとなくよい流れになってきたボンバーゲームですが、次時にやりたいことは決まっています。それが「とったら みかたに かならず パスをする」というルールを追加することです。
スペースも広く使うことができ、だいぶ楽しめてきています。
その今だからこそ、この追加ルールが効果を発揮します。
このルールの目的は「コート内の全員をプレーにかかわらせる」ことです。どうしても、キャッチは素早く動き出せる児童がすることが多いです。ただ、連続で同じ子がとっていると、そのまま、一人だけでプレーしてしまう場面がどうしても出てきます。だからこそ、パスを入れます。必ずパスをするルールにすることで、「とる人」「なげる人」が生まれ、毎回必ず全員がプレーに参加することになります。
ということで、次回はこのルールを追加してやってみようと思います。

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