【体育】低学年「ボンバーゲーム」実践記録②
こんばんは。
今日は、前回のこの記事に続き、ボンバーゲーム実践記録です。
今日、授業をした、ホヤホヤの実践記録です。では、どうぞ。
1 今日のめあてと授業の流れ
今日の授業は単元の2時間目。
今日のめあては「ローテーションを正しくできるようにしよう」です。
なぜこのめあてなのか。
それは「プレー以外の時間をできるだけ短くすることが、ゲームが盛り上がり、楽しく一生懸命なゲームになるから」です。
ゲームがだらだらと停滞した雰囲気になるときは、プレー以外の時間が長いときです。特に、ローテーション等の交代が遅いと、急にモッサリしたゲームになります。だからこそ、プレー以外の時間の指導は早めに行っておきたいのです。
ということで、今日のめあては「ローテーションを正しくできるようにしよう」にしました。ローテーションというシステム自体が初めての子が多い低学年のゲームでは、その移動の仕方も丁寧に教える必要があります。なんとなくだと、よくわかる児童とそうでない児童が混在してしまうので、1時間のめあてにして、全体で確認しながら「できるようにする」時間をとった方がよいなと思い、そうしました。
本単元では、①待機列の先頭からプレーヤーになる(2人)→②プレーヤーから待機列に並ぶ→③待機列を前につめる。のローテーションになります。これを素早くできるようにすることで、ゲームが停滞せず、楽しいゲームにつながっていきます。
<本時の流れ>
1 短なわで体を温める。
2 本時のねらいの確認
3 ネットを挟んでペアでのパス
4 練習ゲーム①
5 ルールの確認
6 練習ゲーム②
7 本時のふりかえりと片付け
2 用語を教えることも大切
今日の授業で感じたことは、「用語を教えることも大切」だということです。低学年のうちに、体育で使う用語を教えておくことで、その詳しい意味はわからなくても、なんとなく「こういうことを意味するんだね」という理解はできます。そうすることで、中学年以降でも、その言葉が使いやすくなるわけです。
前回(1時間目)に子どもに教えた用語は「イン」と「アウト」でした。どういう状態を「イン」と呼び、どういう状態を「アウト」と呼ぶのか、それを子どもたちとしっかり確認しました。
今日は「ローテーション」と「サーブ」です。
「ローテーション」は、簡単に言うと「こうたい」ですが、単純に交代するわけではありません。単純な交代は「A⇔B」ですが、ローテーションの場合は「A→B→C→D→A→…」となっていきます。こういう、「順に場所が変わっていく交代」のことを「ローテーション」と呼ぶことをまずは教えました。子どもたちもよくわかったようで、その後は「ローテーション」で意味が通じていました。
「サーブ」は「いくよー と言ってから投げる1回目の投げのこと」と定義しました。私はよく体育の中で「いくよー」「いいよー」のやりとりを大切にしています。本単元でも、サーブの前に「いくよー」を必ず言うことにしています。なぜ、「サーブ」という言葉を使いたかったというと、「サーブミスはやり直し」というルールを取り入れているからです。サーブミスを相手の得点にすると、さすがに「失敗した感」が大きいので、サーブミスだけはなんどもやり直しできることにしています。(ティーボールなんかでも、ヒットになるまで打ち直しは行います。)
今年度は初めての低学年で、こういった用語を教えることの大切さを強く感じています。体育での共通言語を作っていくことは、指導の効率化にもつながります。こういった時間は、早めに、しっかりと取っておくことをお勧めします。
3 今日、大切だと思ったこと
今日の授業をしながら大切だと思ったことは「こういう、ミス前提のゲームも経験することはとっても大切だ」ということです。
ネット型は、「攻め勝つ」というよりも、「ミスして相手に得点を与える」という場面が多くなるゲームです。そもそもが、得点場面=守備のミスなのですが、それが如実に見えるのがネット型ゲームです。
そうなると、「ミスして嫌だった」という思いが生まれやすいタイプのゲームだとも言えます。
でも、その経験ってめちゃくちゃ大事かもしれない
と思いました。
ミスを続けているんだけど、成功もするし、ゲームは楽しい。みたいな状態が「ミスに対する耐性」みたいなのを高めているなと、子どもの姿を見て感じました。はじめは「うー!」となっていた子も、ゲームを続けていると「しょうがない。次!」となっていくのです。子どもの力って本当にすごいですよね。教師の配慮として、「ミスでつまらなくならないように」と、いろんな工夫をしますよね。これももちろん大事なんですけど、「ミスばかりにはならないけど、ミスをたくさん経験できる」という環境も、実はとっても大事なんだろうなと思いました。(これは生きていく上でもとっても大事な力になるかもしれない。。。)
そういう意味で、ネット型ゲームは、「ミスはたくさん起こる。でも、それを引きずらないようにリズムよくゲームをしたり、チームで盛り上げたりすることで、ミスに強くなっていく。」めちゃくちゃよいゲームであることを再認識しました。
4 今日、難しかったこと
今日難しかったことは①「ネットへの理解」と②「突っ立った状態」です。
①ネットへの理解
本単元では、ネットの扱いをバレーボールやテニス等と同様に「ネットに触れても相手コートに落ちたらプレー続行」というルールにしています。そうしないとネットに触れてしまう児童も多いからです。(1・2年合同なので、2年生が投げられる高さと1年生の苦手な児童が投げられる高さがだいぶ違う状況なので…)
で、昨日のルール説明の際、「ネットに触れても、ネットの上を越えたらOK」だということを確認しました。ネットの下を通った場合や、ネットを押しのけて相手コートに落ちた場合はダメだとうことも確認しましたが、子どもたち同士では、その場での判断がどうしても難しいようです。
ボンバーの動きを正しく認知する動体視力も必要になるので、難しいのでしょう。
でも、ネット型を理解していく上で、ネットへの理解も必要ではあります。これについては、この単元を通じて根気強く子どもたちとかかわりながら理解を広めていきたいところです。
②突っ立った状態
ゲームの状況によっては、同じ子がキャッチを繰り返す場面が生まれてしまいます。相手が同じ場所に向かって投げたら、そうなるのも当然です。
「ほら、とって!」と言ったところで、ペアの人の方が近いのですから、動く必要がありません。そうなると、「ずっと突っ立ったまま、ローテーションを迎える子」が生まれてしまいます。
これを解消するには、2つ考えられます。1つ目は「本時のめあて」です。本時のめあてを「相手のいない場所に狙って投げよう」にすると、必然的に2人とも動き出します。こうすることで、ゲーム全体の雰囲気も、よりダイナミックなものになります。2つ目は「パスを入れる」です。とったら必ず味方にパスをするというルールにするという方法です。これにより、1回の攻撃に必ず2人ともかかわることになります。
今の子どもたちに合うのはどちらか…
悩みどころです。次の体育は来週なので、もう少し悩んでいようと思います。
ということで、今日の振り返りはこのへんで…
次回は来週です。。。