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苦悩

舞台も見に行ったこともある。パンフレットでは王子様の扱い。なぜ。何も誰も分からないほど我慢強い人ほど危ない。ガス抜きがうまくできないとても優しくして優しい、優しすぎる人だったのだろう。ご冥福をお祈りする。

しかない。


他人の身に起これば流れるように弔いの辞を述べることもできる。それが自分の身に起こったときはどうだったか。

部屋の様子から1ミリも動かない景色。止む気配のない絶望感焦燥感不快感不安感後悔する気持ちそれぞれ89、100、98、100、100数字にすれば%くらいの度合いだ。それが心の中で渦巻いている。ポジティブなことを考えるのも苦痛、ネガティブなことを考えればまた余計に辛くなる。八方塞がりだ。しかもそれを自分しか知らない。孤独感。助けてほしい。これまで、頭が朦朧とする中元気な顔を作って何度も出してきた何気ない、または何気なくないSOS。それに対して返ってきた的外れな、心ない、めんどくさそうな、適当な、熱い、言葉達がさらに頭に蘇る。


誰に相談しても無駄だ。でもあいつなら、あの子なら。いや、あの唯一の優しい友人に迷惑をかけて嫌われるわけにはいかない。そうなれば私は本当にもう終わりだ。結局は連絡できない。


面白いくらいに、坂道を転げ落ちるように、不快感の%は上がっていく。

それでも今日もやることは同じ。

ベッドに座ってたまに時計をチラチラと見ながら窓の外を眺める。体全体が緊張している。脳も緊張している。何もできない。ボーッとすることもできない。以前は起き上がれなかった。ネットも情報の海を目が受け付けずに見られなかった。今はたまに見られる。


でもこれが、20代後半の私の人生なの?これからどうなるの?なんで誰も優しくしてくれないの?というと呆れるの?


今は33歳。またふられた。

私はもしかしてもう手遅れなんだろうか。

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