本業で頼られる人が、副業で結果を出す
副業の必要性
卵は一つのかごに盛るな
仕事についての話です。
昨今がは副業をする人が増えています。
テクノロジーや地球環境の変化がめざましく、
今日生きているから明日生きていけるかはわからない。
と言っても過言ではない状況です。
国も、会社も、
定年まで雇用を維持し、生活を保障する。
という従来の環境を維持するのは不可能と考えています。
「とりあえず、ここに属しておけば大丈夫」というのは過去の話になりました。
その状況について、
わたしたち個人としては、
ひとつの会社に収入を依存させることはリスクが高いため、
複数の収入源を持つという戦略をとるのが良いでしょう。
投資の世界で
卵は一つのかごに盛るな。
というものがあります。
一つのかごに盛ると、
そのかごを落としたら全滅してしまうが、
複数のかごに持っておけば、
一つ落としても、
全滅という最悪の事態は免れるということです。
本業に加え、副業を持つことで、
何かの拍子で収入が0になる可能性を減らすことができます。
副業の必要性は、
実生活の中であなたも感じることが多いかと思いますので、
この辺で話を終えることにして、
どのように副業で結果を出していくか。
そのために必要な要素に触れていきます。
本業で頼られろ
雇用者と労働者
副業で結果を出すために必要な要素は
本業で頼られることです。
あなたは今している仕事のほかに、
副業を持ち収入源を増やしたいと考えている。
もしくは、今している仕事を辞められるように、
起業しようと考えている。
と思います。
そんな時、多くの人が陥るのが、
本業をおろそかにして、
副業(起業)のための作業をしてしまう。
ということです。
一見、
今している仕事から、新しく始める自分の事業に重心を移動させ、
成功に向かっているように思えるのですが、
このやり方は、どっちつかずになる可能性が高いです。
ではどうするか?
それが章タイトルの、
本業で頼られる存在になることです。
自分で事業を始めて、成果を出したいなら、
まずは今している仕事で(さらに)頼られるようになりましょう。
今している仕事は自分の事業がうまくいったら辞める。
もしくは、依存度を減らすのだからいいじゃないかと思うかもしれません。
ですが、今の仕事に持ち向き合うことが成果につながります。
その理由は、
雇用されるのと自営業として働くのでは、
責任についての感覚が全く異なるからです。
雇用されている状態というのは、
端的に言うと、
労働者は雇用主の道具のようなものです。
工場の機械と本質的に変わりません。
というのも、
もし労働者がミスをして会社の事業が立ち行かなくなっても、
ただやめさせられるだけで、
その会社の株価減少や赤字を補填する必要はないからです。
責任をとるなどと言ってもせいぜいやめることくらいしかできません。
それで損失を補填することはできません
会社の価値が上がること、もしくは下がることの結果は、
そこに資本を投入した資本家が一手に受け取ることになります。
責任は資本家しか取れないのです。
対して、自営業では、自分が資本家側に回ることを意味します。
自分の行動がそのまま自分の報酬に繋がります。
失敗も成功もすべての結果が自分に帰結し、責任も自分で負うことになります。
これが重要な違いです。
責任を負う訓練
では、微々たる責任しか持ちえない労働者として、
なぜ頼られることが必要かというと、
自分の行いの責任を自分で負う訓練のためです。
頼られる人がどういう人かというと、
主体的で、
自分の役割を自覚、全うする人のことです
こういった人はあの人に頼れば大丈夫と思われます。。
これに対して頼られない人というのは受動的で、
指示がなければ動かず、その指示を把握することも完遂することも危うい人です。
こういった人は頼られません。
この違いは仕事に対して責任を負っているという認識があるかということです。
言い換えると、自分が事業を回しているという自覚を持つことです、
雇われているときと違い、
自営業になると、
提供するサービス、
報酬、仕事の進めかたなど、
すべて自分で決める必要があります。
それらすべての選択の結果を自分で負うことになります。
それを、本業で責任を負う意識がない状態の人が行うのは難しいことのように思えます。
むしろ、
会社全体からすると一部にしても、
自分の範囲と決めた部分に対して責任を持ち確実に実行できる人は、副業でも同じようにできるかと思います。
ジョブ型とメンバーシップ型
欧米の「ジョブ型」の雇用では、
「やるべき仕事はここからここまで、
それについてはしっかりやります。
出来なければくび。」
というのが当たり前で、
入社の段階でどんな仕事のために自分が存在するか明確にわかっているようです。
洋画で、トラブルが起きている状況にもかかわらず、
警備員が定時に上がってしまうというシーンを見たことがあるかもしれません。
雇用者も被雇用者も役割の線引きを明確に引いていることが特徴です。
これに対して、日本は「メンバーシップ型」といって、
「良さそうな人を採用しました。さて何をしてもらいましょうか」
といった流れになる場合が少なくないです。
出来る人が、出来な人の仕事を巻き取って業務量を増やしたり、
明らかに量が多い仕事でも残業して対処するといった事態が頻発します。
もちろん、どちらも極端に0か100かではないですが、
おおむね傾向としてそういった構造になっています。
このメンバーシップ型の雇用だと、
仕事に対して責任の所在があいまいになりがちです。
私たち日本人の働く環境はそういった構造になっています。
そんな中でも、
「ジョブ」を定義し責任を負うのに慣れること、
副業をうまくいかせるために非常に役立つでしょう。
また、もちろん、
そういった働き方で、本業で結果が出ないはずがありませんから、
本業の収入も上がることになるでしょう。
ぜひ、本業で「あの人がいないと仕事が回らない」といわれるような頼られる人になってみてはいかがでしょうか?
そうなった後で、進退を決めてもいいのです。
主導権はいつもあなたの手の中に。