子どもたちに人生を100年楽しめる知恵を授けたい【後編】
2007年に生まれた子どもは、107歳まで生きる可能性が50%以上ある
(「LIFE SHIFT 」より引用)
このことをきっかけに、人生を100年楽しむための知恵を娘や学級の子どもたちに授けたいと考えました。前編はこちらから⇩⇩⇩
後編では、人生を100年楽しめる知恵を2つご紹介したいと思います。
③健康志向で生きること
老後資金も順調に工面でき、いよいよリタイヤした後、みなさんは何をしたいですか?
僕は妻と旅行に行ったり、友達とレジャーを楽しんだり、おいしいものを食べたりできたら幸せだろうなぁと思います。でも、自分の体が万全でないと、リタイヤ後の生活にも制限がかかってしまい、満足に楽しめなくなってします。
例えば、目です。今の子どもたちは、僕の親世代や僕たちよりも、圧倒的にタブレットやスマホ、テレビなどの「光るもの」を見る機会が多いはずです。学校でもタブレットが配布され、ますます「光るもの」を見る機会が増えることでしょう。
タブレットに釘付けになる娘を見て、ふと「彼女の目は将来どうなっていくんだろう」と思うことがあります。僕たちもそうです。見えにくくなっていくと、せっかく旅行できれいな景色も見ても半減してしまうでしょう。レーシックなどの治療ができるとはいえ、見える状態をなるべくキープできるようにしたいものですね。
それから歯です。歯を失ってしまっては、おいしいものも食べられませんし、会話もしにくくなります。健康長寿の秘訣は歯だという見方もあるくらい、歯は大切なものです。
虫歯や歯周病などの治療費や、歯を失ったあとにも必要になる費用などを考えると、歯には1本100万円の価値があると言われています。親知らずを含めると3000万円以上の価値があるのです。口の中は宝石箱なんですね^^歯を大切にし続けるだけで、老後2000万円問題が解決してしまいます。失った歯は戻らないし、人工的に作ってもかなり高価です。
僕は育休中に歯のメンテナンスに通いましたが、もっと歯を大切にしておけばよかったと後悔しています。だから、娘たちがどれだけ嫌がっても、歯磨きはしっかりとしてあげようと思います。
そして、これは自分のことですが、足腰や背筋、肩などのケアです。せっかくのリタイヤ生活も、体の痛みで満足に動くことができなかったら旅行も楽しめません。今の体型をなるべく維持できるように、食生活に気をつけたり、筋肉を衰えさせないトレーニングやストレッチをしたりすることは、大事な自己投資だと思います。
僕のおじいちゃんはまもなく90歳を迎えますが、今でも大好きなマレットゴルフや卓球、カラオケを日々楽しんでいます。僕もそういうおじいちゃんになりたいです。
④深い人脈の作り方を知ること
長い老後を生きる資金力と体力を築き上げたとしても、一人ぼっちであっては本当にさみしい限りですよね…。だから、家族をはじめ、友人、職場の仲間など、生涯に渡って心を通じ合える人と出会い、関係を築いていくことは、とても重要なことだと思います。
深い人脈を作るためには、やはりコミュニケーション能力が必要です。保育園や小学校の幼馴染が、一生を支え合う仲間やパートナーになる場合もありますが、その年代から人とのコミュニケーションのとり方をしっかりと学んでいくことができます。
もちろん、長い人生の中でほとんどの友人が疎遠になっていきますが、人との関わりの中で得たコミュニケーション能力があれば、また新しい人との出会いを作り続けることができます。
それを繰り返しながら深い人間関係をつくる技術を学んでいくことが大切なのではないでしょうか。
また、人が好いてくれるような自分でいることも重要ですよね。
これは、周りの目を気にするということではなく、人に媚を売るということでもなく。周りに左右されず、自分らしくいる自分を好きになってもらう。
うまく言えませんが、「魅力的な人には勝手に人が集まってくる」、みたいなイメージです。人の目を気にせずに、自分を磨き続けることが、結果として人とのつながりを生む、っていうことを言いたいのですが…。
そのような人になりたいし、子どもたちにもなってもらいたいなと思います。
生涯、遊んだり笑ったりできる友人がいることは、お金よりも大事なこと。子どもたちにも、そんな親しい人間関係を作っていけるような力を身に付けさせてあげたいですね^^
➣人生100年時代に希望を抱いて
僕は今まで
「別に長生きしなくたっていい」
「今を楽しんで生きていれば満足のいく人生が送れる」
と思って生きてきました。
だから、仕事で無茶をしたり、体のケアをサボったりしていました。
しかし、「もし100歳まで生きられるとしたら」と考えた時に、「僕にもまだチャンスがあるなら100歳まで生きてみたい!」と思いました。
それは今、育休中だからかもしれません。大切な家族という存在ができたからかもしれません。
心にゆとりをもって考えてみると、
「今を一生懸命にせわしなく生きるのもいいけど、充実した豊かな老後も楽しみたいよなぁ」
と思いました。
娘や教え子たちの成長も楽しみですし、孫やひ孫の顔も見てみたい。妻と余生を謳歌したいし、知らないことをもっとたくさん知りたいとも思います。
何歳まで生きるかなんて誰にも分りませんが、100歳まで生きることをめざして生きていくことで、人生に希望をもち続けて生きられるような気がします。
そんな希望を、子どもたちにも抱かせてあげられるように、僕に伝えられる知恵を少しずつ授けていきたいです。