全てを知ってもらうことは、出来ないのだから
話しかけられると、必要以上に話をしてしまう。
学生の頃から、私はそうでした。
聞かれてもいない話題が、止まらなくなる。
すこし必死で、制御ができないほどに。
自慢がしたいとか、ただ聞いて欲しいとか。
そんな理由なんだろうなって、あまり深く考えたことはありませんでした。
でも、いまになって思うのは、
私はひとりぼっちになりたくなかった。
ということ。
誰かに話しかける勇気なんてない。
だから、話しかけられると必死になる。
必死に自分を伝える。
ここにいるよって、必死に伝えたかったのだと思います。
みんなに自分を知って欲しかったのだと思います。
支離滅裂だとしても、きっと伝わると信じて。
どんな言葉でも、相手は汲み取ってくれる。
そうやって相手を信頼することって、簡単なようで難しいなと感じます。
私の気持ちが分かるはずない、と思ってしまう。
でも、それでいい。
全てを分かってもらおうと、しなくてもいい。
自分のほんの一部を分かってもらえたら、それはとても素晴らしいことで、さらにはとても幸せなこと。
もしかしたら、そのほんの数%を知ってもらうために、私たちは想いを伝えるのかもしれません。
周りにいる全員に、気づいてもらえなくてもいい。
たった一人だとしても、こちらを見てくれる人がいたのなら、
それは幸せなことだと思うから。