「なんのはなしですか」が拓く未来
今日は2024年10月26日、16年後の2040年、あなたはおいくつでしょうか。
14歳であれば30歳、20歳であれば36歳、40歳であれば56歳ですね。
ちょっと、2040年10月の日本がどんな感じか想像してみませんか。
皆さんと認識を合わせるために、文部科学省の2040年の未来予測-科学技術が広げる未来社会-(Society 5.0)を改めて確認してみましょう。
「第11回科学技術予測調査」によると、2040年の社会は「人間性の再興・再考による柔軟な社会」になると予測されています。
これは、人間が自分らしく生き、多様な人間が緩やかにつながり共生する環境を提供する社会です。科学技術は、人間や社会の様々な営みに寄り添い支えるものとして発展していくとされています。
具体的には、以下の4つのグループに分けられます。
人間性の再興・再考による柔軟な社会
1. 無形・個人
●様々な制約を排して体験や感情を共有することで、人と人とのつながり方が多様化します。
例:
○手のひらサイズの超軽量センサーで、どこでも感染症の有無などを迅速に検知・判定できるようになります。
○個人の心理状態や感覚・味覚などを記録・共有できる体験伝達メディアが登場します。
○発話できない人や動物でも、ポータブル会話装置で言語によるコミュニケーションが可能になります。
2. 無形・社会
●地域単位のエネルギー管理や遠隔医療などのインフラが整い、多様な人々が障壁なく好きな場所で安心して働き、暮らせるようになります。
●即時自動翻訳技術やナビゲーションシステムによって情報格差やコミュニケーション上の課題が解決され、様々な国の人々と協調できるようになります。
例:
○遠隔で認知症などの治療や介護が可能になる超分散ホスピタルシステムが実現します。
○あらゆる言語をリアルタイムで翻訳・通訳できるシステムが登場します。
○遠隔地の人やロボットを自在に操れる身体共有技術が開発されます。
○視覚障がい者や高齢者が安心して自由に移動できるナビゲーションシステムが普及します。
○自律型都市におけるエネルギーコントロールシステムが確立します。
3. 有形・個人
●データやAIの力で、人の命や健康が守られるようになります。
●デジタル化により教育機会が拡大し、データを活用して労働効率も飛躍的に向上します。
例:
○人工衛星を活用したリアルタイムの災害リスク評価システムが構築されます。
○個人の能力・興味に合わせた学びに対応できるデジタル環境が整備されます。
○話し言葉でも文脈を捉えた文章に自動整理・文字化できるAIシステムが開発されます。
○人の心身の状態を分析し、すぐにアドバイスしてくれる超小型デバイスが登場します。
4. 有形・社会
●人と調和したロボットが、人間の技術を学んで人の代わりに作業を行うようになります。
例:
○まるで自分がそこにいるかのように振る舞うロボットが登場します。
○拡張現実スポーツなど、その場に居合わせない人々が共に活動する新しい遊び方が生まれます。
○無人・精密農業や安全な自動運転が生活の一部として定着します。
これらの予測は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前に実施された調査に基づいています。しかし、感染症に関する科学技術も調査対象となっており、遠隔医療・教育・勤務などの関連科学技術が大きな役割を果たすと考えられています。
また、過去の調査では、約7割の予測が実現しています。実現例としては、惑星等無人探査、壁掛けテレビ、携帯電話、ヒトゲノム解読、デジタルカメラなどがあります。
このように、2040年の社会は、科学技術の進歩によって、より人間らしく、より柔軟で、より持続可能なものになると予測されています。
さて、2024年のnoteではどのような動きがあったでしょうか。
コニシ木の子さんの活動における「人間性の再興・再考」
コニシ木の子さんの記事と「第11回科学技術予測調査」で提示された「人間性の再興・再考による柔軟な社会」を比較すると、コニシ木の子さんの活動は、まさに「人間性の再興・再考」を体現していると言えます。
「くだらないこと」の重要性
コニシ木の子さんは、「なんのはなしですか」という一見意味のない言葉にこだわり続けました。
これは、人間が本来持つ「好奇心」や「遊び心」を重視する姿勢の表れと言えます。「第11回科学技術予測調査」では、「不滅の好奇心」という価値観が社会の未来像の重要な要素として挙げられています。
コニシ木の子さんの活動は、まさにこの「不滅の好奇心」を刺激し、人々の創造性を解放する役割を果たしていると考えられます。
多様な人々のつながり
コニシ木の子さんの活動を通じて、「なんのはなしですか」という言葉は、多様な人々をつなぐ「共通言語」へと発展しました。
これは、「人間性の再興・再考による柔軟な社会」で目指されている、多様な人々が緩やかにつながり共生する社会の実現に貢献していると言えます。
テクノロジーと人間性の調和
「第11回科学技術予測調査」では、AIやロボットなどの先端技術が人間社会に深く浸透していく未来が描かれています。
一方で、コニシ木の子さんの活動は、人間同士の直接的なコミュニケーションや共感を重視しています。
これは、テクノロジーと人間性の調和という重要なテーマを提起していると言えるでしょう。
「書く裾野を広げる」活動
コニシ木の子さんは、「なんのはなしですか」という言葉を通じて、「書くハードルを下げ」、「書く裾野を広げた」と述べています。
これは、「人間性の再興・再考による柔軟な社会」で期待される、誰もが自分の考えや気持ちを自由に表現できる社会の実現につながる活動と言えます。
まとめ
コニシ木の子さんの活動は、「人間性の再興・再考による柔軟な社会」の実現に向けた、一つの具体的な実践例と言えます。
一見「くだらない」と思われる活動の中に、人間らしさや創造性を育むための重要なヒントが隠されているのかもしれません。
皆さんも2040年に向けて、今から「なんのはなしですか」とタグをつけて記事をかきはじめませんか。
コニシ木の子さま、
ベストレビュアー賞の受賞
誠におめでとうございます。
創作大賞感想文の初稿を
書いてみました。
適宜、ブラッシュアップしていきます。
なお、冒頭の資料をご紹介いただいたのは池 辰彦さまの下記リンク記事のコメント欄からです。
池 辰彦さま
ご示唆ありがとうございます。
浅学ではありますが、積み上げいきますので、どうぞよろしくお願いします。
さらに紹介いただいた記事はこちら。