湯NIVERSITYが繋ぐ、私と別府
旅先で手拭いをお土産にすることが多い。薄く、軽く、かさばらない。
そして、その土地の風土や文化が凝縮されているかのようだ。別府大学の生協で別府市とBEAMSのコラボ企画「別府”温泉”大学」の手拭いを見たとき、旅の思い出にひと際鮮やかな彩りを添えられたような気がした。
「BEPPU湯NIVERSITY」の文字に沸騰する”湯”の文字。
鉄輪(かんなわ)が地獄と呼ばれていたことも思い出させる。
手拭いは、わたしにとって、暮らしに根ざした身近な存在だ。銭湯、温泉、そして夏の風物詩。その用途は多岐にわたるが、私にとって、手拭いは単なる布ではない。それは、風土、文化、そして人々の営みが織りなし、豊かな物語を宿す、いわば「ふるさと」の縮図だ。
祖母が丁寧に幼い私の体を拭ってくれた記憶が、今も私の心に残っている。力強く絞り、優しく拭う。その所作の中に、私は無垢な喜びと、何ものにも代えがたい安心感を覚えた。それは単なる清潔を保つ行為を超え、心まで洗い清められるような、そんな感覚だ。
別府大学の手拭い「湯」の文字は、別府という土地、そして温泉という文化を象徴している。温泉は、わたしに癒しを与え、活力を与えてくれる。
その豊かな水は、わたしの心を潤してきた。
”University”という単語は、普遍性、全体性を意味する。そして「湯」は、生命の源だ。この二つの言葉が織りなす世界は、深遠なものでありつつ、どこかポップに微笑ませてくれる。
この手拭いで体を拭う時、私は別府の温泉に浸かっているような、そんな感覚に包まれる。別府八湯をまわったことに思いを馳せ、私自身と対話する時間を過ごす。この手拭いは、私にとって、かけがえのない宝物だ。
#なんのはなしですか
今日も都内の銭湯が祖母や温泉の記憶を呼び起こし、私の心と体を癒してくれる。
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皆さんのスキのおかげさまで、この記事でコングラボードをいただきました。