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弱い生き物と感じてストレスから解放された

Aさんは全国の温泉にまわっていらしゃいますよね。
すこしだけ長くなりますが、湯治(とうじ)の話をさせてください。

日本には、一万を超える温泉が湧き出しています。
古くは戦国時代、傷兵たちが温泉で治療を受ける様子が見られ、江戸時代には伊勢神宮への参拝や、温泉で療養する湯治が庶民の間に広まりました。
湯治とは、長期間宿に滞在し、温泉に浸かりながら自炊をする生活のことです。特に百姓は、一年間の農作業を終えると、湯治場でのんびりと過ごしました。

明治、大正、昭和と、湯治は人々の生活に深く根付いていましたが、昭和の東京オリンピックをきっかけに高速道路や鉄道網が整備され、移動が容易になりました。
これにより、長期間の滞在よりも、1泊2日の短い旅行が主流となり、旅行会社による団体旅行も盛んになりました。
個人向けの貸し部屋「貸間」から、大規模な「旅館」へと宿泊施設も変化し、次第に湯治という言葉が聞き慣れない世代が増えてきました


でも、自然のままの姿を求めて、私は野湯(やとう)に惹かれます。特に、人工物がほとんどなく、湧き出る源泉と斐伊川(ひいかわ)のせせらぎだけが存在するような湯村温泉(島根県雲南市)でのひとときが忘れられません。

薄明かりの中、滑りやすい階段をおり、手探りで辿り着いたその場所。脱衣所もない自然の中で、私は日の出を待ちます。
もし、この静寂を破って野犬が現れたら……。
そんな漠然とした不安が頭をよぎります。

温泉に通じる階段

自然の一部としての自分を実感し、心の奥底から解放されたような感覚につつまれました。弱さと強さの対比の中で、新たな自分を見つけた気がします。これが湯治の力なのかもしれません。

Aさんが自分を見つけられるとっておき場所があったら、教えてください。

以降の内容は、私個人用の記録のため、有料設定としております。

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最近、目の疲れと肩こりがひどくて。週に2回都内の銭湯で湯治してます。1回550円なんですけど、もしこのnoteが面白かったら250円サポートお願いします!ちゃんと自転車に乗って、地域の気になったコトを記事を書き続けたいorz