シンプルな思考が一番幸せ
例えばあなたが会社員で、顧客の発注を受けて見積書を作る担当者だったとする。そして、周囲からはこんな風に言われてたとする。
さて、どうするべきか。
以前の私だったら、こんな風に考えていたかもしれない。
で、どうするか考えているうちに時間ばかりが過ぎていき、結局今日にはできず100万円にも抑えられず、手伝ってもらう同僚にも必要以上の負担をかけ・・・と、最悪の事態にもなりかねない。
顧客と上司の相反する要求に同時に応えようとし、そのために自分が必要以上の無理をし、さらには同僚の言葉にも気を取られ、最後には「信用してないと思われる」などと、誰もそんなこと言ってないのに、仮想の「同僚の気持ち」を作り上げて、それにさえも応えようとしている。
あらゆる観点から最善策を検討していると言えば聞こえはいいが、本質的な部分の考慮がなされていないままで、周辺の事情ばかりを気にしている。
針の穴を通すような難しい作業を、自分で勝手に作り上げているのだ。
素直に考えれば、
・上司に従って、100万円を超える見積書を今日作ってしまう。
・100万で抑えるなら今日には出来ないから、上司に相談する。
・同僚の好意は、明日になってから考える。
で、いいはずなのである。
会社員だから上司の指示が一番で、それが出来るならそれ以上考えることはない。できない事情があるならまず相談すべきで、相談もせずにその先のことを考えてもあまり意味はない。同僚の好意はありがたいが、今日のうちから考えてもさらに意味がない。
本質的な部分をまず考え、周辺事情はそれから考える。それが優先順位というものだ。
私ももう、余計な考えるのは止めにした。
シンプルな思考が、一番幸せということらしい。