日本は国連の敵!?
国連憲章には「敵国条項」と呼ばれる条文がある。抜粋すると以下である。
このほかにもいくつか「敵」という表現があるが、いずれも「第二次世界大戦中にいずれかの署名国の敵国であった国」である。署名国とは連合国で、5大国のことでもある。
ということは米英仏中露のいずれかと第二次世界大戦を戦った国が敵であるので、つまり日本は国連の敵とされているのである。
一体、なんということか。
日本は国連に多大な資金を提供している。また「国連中心主義」などという思想もある。敵に資金を提供し、敵を中心にして物事を考えるということなのだ。
実際問題としては、独伊も同じく敵国になるし、今時点の国連全体として日本を敵視する意図は、さすがにないとは思う。ないとは思うが、条文上、日本は今でも国連の敵なのである。
これが国民に広く知られていないことが、まず問題だと思う。国連中心主義もいいが、まずはこの事実が広く認識されなければなるまい。その上で、もちろん改めていかなければならない。
ロシアの暴挙で国連の意義が問われている今こそが最大のチャンスであるはずだが、そういった認識が日本の政治家にどれ程あるのか、甚だ心もとないことである。