【あなたはどっち?】インプットが強い人・アウトプットが強い人
人には、インプットが強い人とアウトプットが強い人の2種類がある。
インプットとは「見る」「聞く」「読む」など、外界から情報を取り入れる作業のことだ。アウトプットとは「話す」「書く」になるが、実際に何か行動を起こすことも含む。外界へ働きかけること全般だ。
世の中には、よく見てよく聞いてよく読んで、いろんな知識があるけれど、それを内に溜め込んだまま外に吐き出せずにいる人が多いのではないか。一方であまり人の話をよく聞かず、独りよがりな行動をしてしまう人もいる。
昔から言われている人生訓などには、アウトプットを程々にしてインプットを大切にしよう、という内容のものが多い。「口は災いの元」「人の振り見て我が振り直せ」などが代表的だ。
しかしこれは、インプットが弱くアウトプットが強い人に向けてのものだと思う。元々インプットが優位な人に更にインプットを強いても本人が辛くなるだけで何もいいことはない。
人の評価を気にしすぎたり、人の意見を何でも取り入れるあまりに悩んでしまっている人に、更に人の言うことをよく聞こうなどというアドバイスは余計に本人が苦しむだけだし混乱を生む。
逆に最近になってよく言われるようになった処世術や心構えには、インプットよりもアウトプットを積極的にやろう、と呼びかけるものが多い。他人の評価を気にするなとか、やらないよりもやって後悔しようとか、そういったものだ。
これらはインプットばかりでアウトプットが弱い人には効果的だろうが、元々他人の評価を気にせずやって後悔ばかりしている人には逆効果になるだろう。
どうしてもアウトプットが強い人の方が活躍しやすいというか、目立ちやすいことは確かで、もてはやされるのもこのタイプが多いように思う。
しかし何事もバランスが大切なので、本来的にインプットとアウトプットのどちらがより重要ということはない。
ただ、自分がどちらが強いのかは見極めて、それから世の人生訓や処世術を取り入れるべきか、判断するべきだと思う。