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Apple Watchを買うなら、目的はただ一つ
世のApple信者に問いたい。 あなたはApple Watchを持っているだろうか?
え、持っていない? だとしたら結構もったいないかもしれない。
スマートウォッチは必要か?
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そもそも、スマートウォッチは必要なのか不要なのか。
この問題はApple Watchの登場以来、永遠に議論されているテーマな気がする。まあ、そんなことを議論する暇があるなら、さっさと3000円でそれなりに使えるスマートウォッチを買えばいい。きっと人によって合う合わないがあると思う。結局は好みの話。
MetaやAppleが開発中と噂されるメガネ型デバイスが、将来的には主流になる可能性もある。が、そんな未来はまだまだ先の話。
私の意見(というか結論)
つべこべ言っているお前はどうなのか。
結論から言うと、Apple Watchは買ってよかった。大学生の頃に奮発して買ったのだが、今でも全然後悔していない。
とはいえ、もしこれを他人に勧めるとしたら、推すポイントは一つに絞ると思う。 それは キャッシュレス決済の利便性 である。
Apple Pay最強説
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当然といえば当然だが、Apple WatchはApple Payに対応している。これが非常に優秀で、Apple Payに対応している決済手段をそのままApple Watch上で利用できる。具体的には下記。
交通系IC(Suica・PASMOなど)
プリペイド型電子マネー(nanaco・WAON)
iD
QUICPay
NFC
そしてここからが大事なのだが、スマートウォッチの中だとApple Watchにしか対応していないキャッシュレス決済がかなりある。
たとえば交通系ICの場合、ICOCAや PASMOが使えるのはApple Watchだけ。Wear OS端末で使えるSuicaも、Apple Watchだとオートチャージや定期券に対応しており、利便性がかなり上がる。
他に、nanacoやWAONに対応しているのもApple Watchのみ。
iD / QUICPay / NFC決済の全てに対応しているのもApple Watchの強み。Wear OSだと基本的に「iD / QUICPay」か「NFC」のどちらか一つで、対応カードも少ないのが実情。対応していてもデビッドだけでクレジットは無理など、いろいろ条件がついてくる。その点Apple Watchはだいたい全部OKで、面倒なことを考える必要がないのが嬉しい。
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さらに便利なのが、PayPayやau PayのApple Watch用アプリが存在していること。
特にPayPayはもはや国民的な決済手段だが、交通系ICに慣れているとアプリ起動の面倒さが目立つ。もちろんウィジェットやPayPayカードを使えばある程度解消されるんだけど、Apple Watchのアプリがおそらく一番手軽。起動するとバーコードが表示されるので、あとはそのまま店員に見せればOK。最初は手間取るけど慣れれば簡単。
Apple Watchの場合、側面のボタンをダブルタップすることで、ウォレットに登録されている決済方法を呼び出すことができる。普段はSuica決済を利用しているが、今回はクレカで決済したい、という場合も対処しやすいのが良い。
Androidのスマートウォッチはどう?
で、ここまではApple信者向けの話。Androidの場合はどうか?
実のところ、Androidのスマートウォッチの方が選択肢が多いので、気軽に手を出しやすい。特にSuica対応のものは2万円前後で手に入るので、まずはここから始めてみる手もある。
ただし、iD / QUICPay / NFC決済に対応するモデルを選ぶと、余裕で5万円を超えてくる。
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その点、Apple Watchなら最安のSEでも Apple Payに対応しており、価格も3万円程度で済んでしまう。
Apple WatchはAppleの良心
Androidの本格的なスマートウォッチの値段を見たら分かると思うのだが、実はApple Watchの値段(特にSE)はかなり良心的である。
Apple製品に対してこんなことを言うのが自分でも本当に驚きなのだが、実際そうなので仕方ない。
いやだって、Apple製品=ブランド価格って印象じゃない? 実際そうだし。 ところが、Apple Watchに関してはわりと市場に合わせた価格設定なのだ。まあこれはそもそもApple Watchが市場を作った製品だからって側面もある。なおセルラーモデルとUltraは普通に高い。
つまりApple WatchはAppleの良心。これ以上値上がりする前にさっさと買ってしまうのもあり。
買うならSEでいい
で、もし購入を考えていて、特にこだわりがないなら SE でいい。
公式サイトの比較表を見てもらえばわかるんだけど、実はSEと通常モデルとUltraに大した違いはない。画面のスペックと、健康管理アプリでやれることが違うくらい。ほとんどの人にとって誤差の範囲なので、SEのスペックで満足できてしまう。
例えば輝度はSEが最大1000ニト、通常モデルが最大2000ニトだが、そもそも800ニトのiPhone11Proで困ったことがないので気にする必要はない。
Ultraに至ってはどこをどう見てもオーバースペック。 耐水性能100mとか40mまで測定できる水深計とかごちゃごちゃ言っているが、プールでも数メートルしか潜らねえよって話。要するに海女さんか、スキューバダイビングをやる人向けの製品なのだ。
その他の機能はおまけ
勧めるならキャッシュレス決済の部分、とさっきから言っているが、逆に言えばキャッシュレス決済以外の機能はおまけ。少なくとも私はそう思ってる。
もちろん他にも便利な機能はある。よく言われるように、通知が手元で確認できるのは確かに便利。 ただ、通知なんてそもそもしょっちゅう確認するほうが間違っている。
胸に手を置いて考えてほしい。人生において本当に重要な知らせとはなんだろうか。
それは親の容体が急変したとか、赤ちゃんがもうすぐ産まれそうとか、大切な人の生死に関わる知らせのはずだ。それ以外の通知は基本的に誤差。つまりLINEだけ通知オンにしておけば十分である。
もしポケモンスリープをやっているなら、睡眠記録目的でApple Watchを買うのはあり。ベッドにスマホを持ち込むのは夜更かしの原因になるので、それならApple Watchを手首につけたほうが健全。
いつの世もバカにされるよ
スマートウォッチにしろスマートリングにしろなんでもそうだが、ウェアラブル端末って使ってない人からするとわざわざつけている意味がわからないのでバカにされる。
気持ちは分からなくもない。実際、使ってみても生活に劇的な変化があるわけではない。手元でできることが増えるので、「ちょっと便利」なだけ。
しかし、この「ちょっと便利」をナメてはいけない。日々の良い習慣が長期的には人生を変えうる力があるのと同じで、毎日の小さな「ちょっと便利」の積み重ねが、QOLを確実に底上げしてくれるのである。
というわけで、別にいきなりApple Watchのような本格的なものを試す必要はないから、一度は実際に試してみてほしい、という所感を沿えてこのnoteを終わりとする。