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初代『ピクミン』はシンプルかつ鬼畜、だからこそ楽しい

こんにちは。
世間は今ピクミン4の発売で盛り上がっていますが、そんな時に私はちょうど初代『ピクミン』をクリアしていました(正確には『Wiiであそぶピクミン』です)
私が初めて触れたピクミンは、Wii Uで発売された『ピクミン3』でした。当時は初めて遊ぶジャンルのゲームということで、当時中学生の私は攻略本を見ながら悪戦苦闘した経験があります。あれから10年、いよいよ最新作の発売が迫るタイミングで、過去作を履修したい欲が高まったのでした。


購入したソフトたち

ちなみに、ピクミンを遊ぶためにわざわざWiiリモコンや中古ソフトを買っていたのですが、4の発売直前になって過去作が全部Nintendo Switchで遊べるようになり、ちょっと肩を落とした経緯があります(笑)。

それはともかく、実際に遊んでみると、無駄を極限まで削ぎ落としたシンプルなゲーム性に驚かされました。ちょっとわかりにくい例えですが「素材そのままの味」といいますか。
それもそのはずで、開発者の宮本さんは当時、重厚長大になっていたゲーム開発に対し、アンチテーゼとしてピクミンを着想した経緯を明かしています。ピクミンは要素に分解していくと、「戦わせて」「運んで」「増やす」というシンプルなサイクルに収束します。その中でどれだけ効率よくプレイできるかを突き詰めていく。日数や増やしたピクミンの数がスコアだと考えれば、極めてアーケードライクなゲームと言えますね。

かわいい見た目に反して、任天堂のゲームの中ではかなり硬派なゲーム性なのも特徴です。というのも、常に先のことを考えて行動する必要があるんですよ。
今日はどのパーツを回収するか、あの敵を倒すのにどのピクミンをどう用いれば犠牲が少なくなるのか……限られた時間の中で最大の成果を出すため、常に考えながら行動していくこの感じ。やっていて結構頭が疲れます。

でも、これが楽しいんですよねえ。上手くいった時に「俺って天才だな!」とじんわりとした満足感を味わえるのがたまらないのです。日数制限は30日に設定されているんですが、これもすごく絶妙な制限だと思っていて。素人でも真面目にやれば25日くらいでコンプリートできるし、何度もやり込めばさらに時間を短縮することができます。理論上は7日間でクリアできるらしいのですが、さすがにそこまでやり込んだ頃にはもうプロでしょうね。

初代ならではの特徴として、全体的に敵が硬い&強いです。めちゃくちゃ強いボス級のキャラが普通にうろちょろしているのは今作ならではと言えるのではないでしょうか。というかボスじゃなくてもピクミンは死にまくります。イモガエルに何匹押し潰されたかなんて思い出したくもないです。ブタドックリ、お前も硬すぎる。
そんな部分もある意味リアルな自然界を感じられて良いんですよね。2以降は広いフロアがあって「あ、ここボス出るな……」ってなんとなく分かるのですが、実際の自然界にボス部屋なんてないですから。

ちょうど最新作が発売された上、全ての作品がNintendo Switchで遊べるようになったので、ぜひ多くのゲーマーに体験してほしいシリーズです。マリオと比べると気軽にできる作品ではないかもしれませんが、このシリーズにしかない魅力があります。

でも、実はこのゲームに向いてるかどうかを決めるのって「ピクミンが死んでもなんとも思わないか」だったりするんですよね。ゲーム性全く関係ないじゃん!と思うかもしれませんが、わりとマジで言ってますからね、これ。

あと、やってることは基本的に同じなのに、プレイ感はシリーズ毎に結構違うのもピクミンの特徴です。その辺の話はまた別のnoteでお話できたらと思います。

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