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井戸を潜る『Downwell』と宙を舞う『Poinpy』それぞれの魅力

 ローグライクゲームが好きです。

 以前にもこんな話しましたね。
 その時はNuclear Throneを50時間も遊んじゃったよ~!って内容でしたが、今も私は性懲りもなくローグライクゲームを毎日遊んでいます。

 私から言わせれば、ローグライクゲームは歯磨きのようなもの。一日に一回はやっておかないとなんだか気持ち悪いのです。ヘビースモーカーや薬物中毒者と言っていることが変わらない気もしますが

 そんな私が今回紹介するのが『Downwell』と『Poinpy』です。どちらもローグライク要素がある2Dアクションゲームです。ちなみに両作は開発者が同じで、もっぴん氏が手掛けています。過去にはゼルダに感銘を受けて任天堂で働いたこともあるすごいお方。
 それぞれ似ている部分はありつつも差別化が図られており、独自の魅力を持っているので紹介しようと思います。

え? ローグライクゲームじゃない? ローグライト? こまけぇことはいいんだよ!!

Downwell

 「Poinpyは知らないけど、Downwellは知ってる!」という方は結構多いのではないでしょうか。発売当時は日本人クリエイターによる快作としてそこそこ話題になっていたと思います。

 今作は2Dアクションにローグライク要素を足したゲーム性が特徴で、敵を倒しながら井戸の深くへと潜っていきます。
 特徴はドット絵とチップチューンによって生み出された懐かしさを感じるビジュアル。ゲーム性もアーケードゲームのそれに近く、人によっては子どもの頃、ゲームセンターに入り浸っていた時代を思い出すかも。私はそんな時代を生きてませんが。

 重要なのが、敵を連続で踏んでいくと発生するコンボ。プレイヤーはガンブーツによって足から弾を発射するのですが、この弾は「地面に着地する」か「敵を踏む」ことによってフルチャージされます。コンボは後者によるもので、地面に着地せずに敵を踏めば踏むほど、コンボ数が加算されていく仕組みです。連続でたくさん踏むと、チャージ数の上限増加や体力回復などの効果を得られるので、積極的に狙っていきたいところ。ただし、敵を踏もうと接近して逆にダメージを受けてしまうこともしばしば。リスクとリターンが上手く機能しています。

 先述したローグライク要素も特徴の一つ。井戸の内部は入る度に変化するのに加え、ステージクリアごとに入手できるプレイヤーの強化アイテムもランダムです。ゲームオーバーになると全てを失って最初からになる厳しさもらしさの一つかな。蓄積するのは基本的にプレイヤーの経験のみなので、非常にアーケードライクな作りと言えるでしょう。唯一、スコアは記録されていて、蓄積に応じて新たなスキンが開放される仕組みになっています。

 個人的に気に入っているのはストーリー。といってもほんとにちょびっとだけなんですが。今作は主人公が井戸に潜る理由が最後の最後に明かされるんですよね。クリアした後の心地いい余韻に一役買っています。

Poinpy

 さて、Downwellを開発したもっぴん氏が次に開発したのが今作です。
 今作があまり知られていない理由は単純明快。Netflixに加入していないと遊べないゲームだからです。ネトフリにゲーム目的で加入する人なんてまずいないですし、そもそもゲームが遊べること自体知らない人も結構多いのでは? 実はスマホからダウンロードできるんですよ。
 そんな経緯があるので、遊べるのは基本的にスマートフォンのみ。実際、操作はスマホのタッチパネル操作に最適化されています。Downwellもスマホでリリースされていますが、あちらは基本的にコントローラーで遊んだ方が遊びやすいです。

 今作は主人公のポインピーを操作し、ひたすら上へと登っていく2Dアクションゲームです。スマホのタッチパネルを使い、パチンコ玉の要領でポインピーを弾き飛ばします。下からは青い怪獣?が迫ってくるのですが、こいつは一定時間放っておくと回避不可能な火炎放射を放ってきます。
 火炎放射を防ぐのに必要なのが「食べ物」です。今作はステージ中にフルーツや野菜が散らばっており、画面上部に怪物を落ち着かせるために必要な食べ物が表示されています。主人公は上へ登りつつ、お題に沿った食材を集めていくわけです。

 Downwellとの共通点を挙げると、まずはジャンルですね。ローグライク要素がある2Dアクションゲームです。ステージは遊ぶ度に変化します。ストーリーがほんのちょっとだけあるのも似てると思います。
 敵を踏んでコンボをつなげていくことが重要なのも同じです。今作は地面を離れてから再び着地するまでに、プレイヤーが集めた食べ物を怪物に献上するシステムです。道中の敵やツボは踏んでも着地判定にならないので、フルーツを集めるのには敵を上手く踏んでいくのが必須のテクニックとなります。敵を踏むのに固執すると逆にダメージを受けてしまうところも似ていますね。

 とはいえ、それ以外はかなり差別化されています。記事タイトルにもなっている通り、Downwellが「上から下へ」向かうゲームなのに対し、Poinpyは「下から上へ」向かうアクションゲームです。これに関しては開発者も意識して差別化していそうですね。
 その他、ぱっと見で分かりやすいのがグラフィックとサウンド。Downwellがレトロテイストだったのに対し、こちらはカートゥーン調なのが特徴です。
 また、Downwellと比較して、今作はRPG要素が強いのも特徴です。強化アイテムは一度手に入れば何度でも使用でき、装備スロットにお好みのアイテムを装備する仕様となっています。また、何度もプレイするうちにランクが上がっていき、主人公の装備スロットやジャンプできる回数が増えていきます。遊べば遊ぶほどクリアしやすくなっていくので、Downwellと比べるとより万人向け、かつ遊びやすくなりました。

 その他にもパズルモードやクリア後の縛りプレイ・実績なども今作ならではの要素。より長く遊べるのはこちらだと思います。

まとめ

 以上、2作品を紹介させていただきました。
 結局どっちがオススメなの?と聞かれたら、「つべこべ言わずどっちも遊べ!」と言いたくなりますが……

  • コントローラーで遊びたい人や、パソコンやゲーム機で遊べるゲームを探している人は『Downwell』

  • Netflixに加入している人は『Poinpy』

こんな感じ。
 さすがにPoinpyのためにNetflixに入れとは言いませんが、機会があれば一度触れてみることをオススメします。加入していれば無料で遊べますからね。無料ですよ無料!

Nuclear Throneも並行して遊んでいたらプレイ時間が100時間を超えてしまったのは内緒にしておこう……

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