物議を醸すよどこまでもという話
最近修学旅行について物議を醸す内容がSNSを通して見られる。
内容は主に2つ、修学旅行はそもそもいらないというものと班分けに対するものだ。
私は個人的にどちらにも必要性を感じていたので少し驚きだった。
例えば修学旅行自体が必要ないという話だが、学校という閉鎖的な空間から一般社会の人々が暮らしている外に出るという体験は学生時代は貴重なものだと思う。
しかも学生という立場で、修学旅行の空気感はあの瞬間にしかない。
大学生や社会人になってから友達と旅行に行くのとは別物だ。
班分けに対しても集団行動が苦手な子もいるとか否定的な意見もあるようだが、班分けに関してはある程度意味のあるものだろう。
一応便宜上は集団行動を学ばせるという名目もあるはずだ。
勉強が苦手だから、宿題や授業を受けなくて良いとはならないのと同様に、苦手なことでも学ぶ機会を作る為に。
それに集団行動が苦手だからと一人で行動をしてトラブルに巻き込まれたらどうするのか。
熱中症で倒れたりする可能性もある。
たまたまその周辺の人が助けてくれれば良いが、人通りが少ない場所で倒れたりすれば命の危険もある。
それで万が一にも亡くなってしまったら学校は取れない責任を取らなきゃいけない。
それに生徒側がトラブルの元凶になるパターンもある。
実際に集団行動させていても、展示品を壊した学生もいたしね。
問題を起こした生徒も怒られたり何かしらの処罰はあるかもしれないが、矢面に立って非難されるのは学校側だ。
何故ちゃんと見てないんだ、監督不行き届きじゃないのかってね。
そんなリスクを避ける意味合いもあるだろう。
特に今の時代は情報もすぐSNSで広がって叩かれる時代だから、学校側も何事もない様に動かざるを得ない。
班分けを辞めろって言う人達もそれが原因で自分のこどもや自分が被害を受けたら学校側を糾弾する訳だから。
完全自己責任制にでもならない限り学校という閉鎖的な組織で外での個人行動を許すのは難しそうだ。