ツバメが1羽飛んでった。

1羽の偉大なツバメが空高く飛んでいった。そのツバメはビールと同じ鳥類の焼き鳥を好む変わった奴。フリップ片手に毒を吐き、時にはペンギンに間違われる。吐いた毒が秀逸過ぎて場が凍ることもある。それでも、愛されるのは選手へのリスペクトや野球愛があったからだろう。そんなどこか憎めない魅力的なツバメ。

マスコットで初のFA宣言や契約交渉公開、史上1羽目となる2000試合出場。常に想像の先を行って、我々を楽しませてくれる存在。今年も当然の様に楽しませて貰えるつもりでいた。

どれだけ偉大な存在も、ずっと飛び続けることは出来ない。いつかは休まなければならない時がくる。そんなことは当たり前だと理解していても、やっぱり悲しい。

だけど、瞼を閉じれば常に思い出すことが出来る。フリップを持ったツバメの姿を。

ありがとう。また会う日まで。