善意の空回り。

人のことを考えて行動したからといって、事が必ずしもいい方向に転ぶとは限らない。そして、それはとても残酷なことだ。

例えば、誰かのためにサプライズを準備したが、相手の予定を狂わせてしまったり、忙しい人に助け舟を出したつもりが余計な手間をかけてしまったりすること。善意で行った行動が裏目に出たとき、その行動を責めることは誰にもできない。人のためを思った行動に牙を剥こうとすれば、その人格を疑われるのが関の山だからだ。

しかし、そのありがた迷惑ともいえる行動で損をした人は、どうしてもモヤモヤする。発散できる場所がないからだ。心の奥底に怒りをしまい込むしかない。小言を言えば、少しは楽になるかもしれないが、それは新たな火種を生む。目先のモヤモヤを軽くするために、さらに大きなモヤモヤを抱えるのだ。

善意が空回りしたとき、どう受け止めれば楽になれるのだろう。いっそのこと、悪意丸出しで来てくれれば、簡単なのに。まあ、今ここで上手い解決策を見つけれたとしても、実際に相対した時はそんなことは頭から抜けちゃうんだろうな。


いいなと思ったら応援しよう!