得をしたけりゃ徳を積め。

世の中には色んな人がいる。例えば、歪んだ公平性願望がある人。そういう人は、自分が損することを過剰に嫌う人達。あれは差別だ!これでは私が損をする!と声高々に叫ぶ。

自分だけが割を食っている。そういう意識が強いのかもしれない。冷静になって周りを見渡せば、自分達だけが割を食っているわけではないのは理解できるだろうが、頭に血が上ると、理解するのは難しい。

更に酷くなると、自分達が得している時の記憶を一時的に無くしてしまう。常に自分が得をしたいという気持ちも分からなくはないが、その考え方では、徳は積めない。その結果として、自分が得をする機会を逃していることに気がついていないのだろう。

我々は感情があるので、自分の気に入らない事があると声を荒げる人間とは距離を置きたくなる。人が離れていけば、本来は自分の所に回ってくるはずだった話も回ってこない。困っている時も助けてもらえないしね。目先の得を優先するあまり、先々の得を捨ててしまうのはあまりにも損だ。

損得を気にする人たちが、こんなにも大きな損失を見逃す。まるで昔話や落語の登場人物のようだ。得をしたつもりでも、実際にはそれほど得出来てないっていうのが、なんか面白いよね。



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