派閥と闘争。
皆さんは、こんな問答を聞いたことがあるだろうか?「アナタは犬派ですか?猫派ですか?」という問答。どちらかの派閥に所属しているという方もそれなりの数がいると思う。しかし、そんな派閥に属するのは今日限り辞めたほうが良い。
我々は争いは良くないと言いながらも、日々心の奥底にある闘争の気持ちを抑えきれずに、争いの火種を探している生き物だ。その犠牲になった1つが犬猫論争だと私は睨んでいる。犬や猫からすれば、種族間での対立をしていたわけでもないのに、ある日突然睨み合いをさせられる関係に仕立て上げられた。
人が勝手に争っている分には静観を決められたはずなのに、犬と猫という神輿を人間が掲げてしまった為に、争いの前線に立たされているのだ。私が犬か猫なら人間を恨んでも恨みきれない出来事だろう。
少し話はそれるが、犬猿の仲なんていうのも人間が作り上げた対立構造だろう。皆さんの中で犬と猿がバチバチにやり合っている所をみたことがあるだろうか?仮にあったとしてもそれは個人と個人の喧嘩だ。いうなれば居酒屋でおっさん同士が喧嘩している様なものだ。
それなのに、犬という種族と猿という種族が袂を分かっているかの様に煽り立てている。個人間の喧嘩が会社規模の争いの様に書き立てられることを想像していただければ、事の異常さがハッキリと分かるだろう。
他の種族を巻き込んでまでも、争う理由を探し、表立って暴れられない時は、他の種を対立関係だと騒ぎ立てる。恐ろしい生き物だ。