
花一匁という話
皆さんは幼少期、どんな遊びをしていたかおぼえていますか?
私もそれなりに色んな遊びに手を出しましたが、その中でも1番印象的な遊びがあります。
それがはないちもんめという遊び。
私が知っている限り、あれほどスリリングで刺激的な遊びはこの世にはないのではないかと思うぐらい。
ルールはとても簡単。
2つのグループに別れるたら「かってうれしいはないちもんめ、まけてくやしいはないちもんめ」。
「あのこが欲しい、あのこじゃわからん、相談しましょそうしましょ」と歌う。
そして、各々相談時間を設けたあと、相手のグループから欲しい人を発表し、じゃんけんで買ったほうが相手の欲しい人を引き抜く。
これを繰り返していって人数が0になった方が負けだ。
なかなかシンプルな遊びなので、いつでもどこでも出来る。
しかし、純粋な心を持った幼少期にしかこの遊びをすることは許されない。
純粋な気持ちを失ってしまった大人がやってしまうと残酷なゲームに変わってしまうのだ。
欲しい人を発表し、じゃんけんに買ったほうが引き抜くこのゲーム性。
大人がやってしまうと、ただの人気投票になってしまうか、逆に気を使いすぎて空気が悪くなるか。
どちらにせよ、良い風にはことは運ばない。
人気投票になったら最後まで選ばない人も必ず出てくる。
それは幼少期にもある懸念だが、幼少期には変に気を使うこともない。
だが大人になるとそれが哀れみだったり、嘲笑の目に変わることもある。
そうなったらもう遊びではない。
まあ、色々言ってるけど言いたいことはシンプル。
次やればいいやとかまたの機会になんて言うけど、今しか出来ないことって案外沢山あるんだよってこと。