腹圧(IAP理論)について(第2弾)
昨日に引き続き腹圧理論についてお話ししたいと思います。
昨日は腹圧とは何か、正常値などをお話ししたと思います。
早速ですが腹圧に関する論文をもう少し紹介したいと思います。
(Bartelink1957)
IAPの増加はバルサルバ操作中の椎間板内圧の同時増加と関連
持ち上げる際の脊柱起立筋の活動減少が少ない
IAPを増加させるためには腹筋群の同時収縮が必要。その際発生する屈曲モーメントはIAPで発生した伸展モーメントを相殺する。
この論文を見ますと必ずしも腹圧を高める事で腰痛等の怪我防止になるとは考えにくいです。
✅椎間板性腰痛になる可能性も0では無いです。
✅何より腹筋群を収縮させてIAPを高めた所で伸展モーメントは相殺されてしまう。つまり意味がないと解釈できます。
IAP理論を全否定するわけでは無いですがこれらの事を理解し、また何処で測定しているかなどを考えた上でトレーニングに応用できるといいと思います。
最後にトレーニングとして多裂筋の重要性についてお話ししたいと思います。
腹圧を高めるためには、骨盤底筋群、腹横筋、横隔膜、多裂筋が必要とされます
中でも多裂筋は収縮を唯一(他もできなくはないが難しい)感じれます。多裂筋が収縮する事で脊柱起立筋の活動が減少するとの報告があります。
先程述べた腹圧を高める事で脊柱起立筋の活動が減少するのはこの為です。
✅能動的安定化メカニズム
✅受動的安定化メカニズム
✅水力学的増幅メカニズム
と言うものがあります。
✅これらは多裂筋の収縮により胸腰筋膜〜外側縫線へと繋がりその張力により安定化を図ります。
腹圧という不確定なものではなく筋の作用によるため、解剖学的に説明ができます。
そのため多裂筋を鍛えましょう!と言えます。
トレーニング方法は四つ這いで片手を離すなどがあります。詳しくはまた今度載せたいと思います。
腹圧については以上です。
間違っている等あればコメントお待ちしております!!
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