公私あいあいになりがちなASDは、ペルソナを複数もつのがいい
ASDはペルソナをもとう
発達障害、とくにASDは、公私を分けるのが下手くそです。
良い意味でも悪い意味でも自然体というか、ありのままの自分で行っちゃうから、その分ダメージをモロ食らって傷つく事も多いんだよね。
ASDは、自分を守る為にも、『公の自分』と、『プライベートの自分』を分けるクセを身に付けた方がいいです。
もうひとりの自分=ペルソナを複数もちましょう。
自分の中に別の自分を飼い、場面に合わせて使い分けるのです。
こう言うとなんだか多重人格っぽいですが、ぼくの場合はペルソナを使い分ける事を覚えた事で、
日常生活でダメージを食らう事が少なくなりました。
以前のように、「自分を全否定された、自分はダメな人間なんだ…」って思い込まなくなったというか。
仕事でミスしても、今ダメージを受けたのは『仕事モードの自分』であって、『自分全体』ではないんだと、分けて考えられるようになりました。
ペルソナをもつとは?
ペルソナをもつとはどういう事だ?と思う人もいるでしょう。
ざっと、こんなイメージです。
大きく『公の自分』と『プライベートの自分』に分けて、
『公の自分』をまた場面ごとに細かく分類します。
そして分けたペルソナに、大まかな人格や役割をつけましょう。
上記には書いてないけど、『苦手、嫌いな人と接する時の自分』を作る事はおすすめです。
必要最低限の会話しかしない、愛想はいいけど無関心…のように、自分が振る舞いやすいペルソナを作っておきましょう。
大事なのは、ペルソナを意識する事
また、この通りに動けなかったからといって落ち込まなくても大丈夫。
「今の自分はこのペルソナなんだ」って意識する事が大切ですから。
ペルソナを意識する事で、公私の自分を分けて考えられる訓練になります。
『ありのままの自分』でいるのはもちろんいい事だけど、
その分ダメージがダイレクトに『ありのままの自分』に刺さってしまいます。
ダメージと自分を分けて考えられる人ならまだしも、
それができない人にはなかなか辛いです。
とくにASDは、全部自分全体の事として受け止めてしまう傾向があるから。
ペルソナを用意しておけば、傷つく場面に出くわした時も
「今傷ついたのはこのペルソナであって、自分ではない」と切り離せるようになります。
ぼくのようなASDにとっては、ありのままの自分が受けるダメージを減らす為にも、複数のペルソナを自分の中にもつ事がおすすめだよ。